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トンネル・ウレタン注入時の漏れ防止

【改善】
トンネルの覆工コンクリート背面へのウレタン注入の際、事前にクラック・漏水箇所を確認するが、ウレタンの漏れ(吹き出し)防止にすべてをモルタルで埋めておくことは困難である。
監視員を配置しても、突発的なウレタンの吹き出しには対処が難しく、通行車線上で発生すると第三者に飛散するリスクがある。
一般車両が通行する側の覆工目地に簡易樋を取付け、吹き出しによる第三者災害を未然に防ぐようにした。

細かいクラックを埋めるのではなく、面で押さえる
注入したウレタンが漏れて道路上に垂れるのを防ぐ

【効果】
圧力注入において、覆工目地からウレタンの吹き出しがあったが、簡易樋で収まり通行車両への飛散を防ぐことができた。

実際に垂れて道路に落ちるのを防止した様子

【参考】
これまでもいろんな方法で対策をしてきたが、特に手間を掛けてでも防ごうという意欲を感じる事例。
そして実際に第三者被害を防ぐことが出来たので、その手間には大きな意義があった。もし被害があれば対応に膨大な時間を割いたはずなので、「急がば回れ」を具体化したといえる取り組み。

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