4日目の記録。

実家を離れ4日目が過ぎた。
1日目2日目と役所が土日休日で開いていなかったが、ようやく平日が来て役所の営業日になった。
昨日は住所を実家から間借り先に変更するための手続きをする事で暇なスケジュールを埋める事にした。住所変更なんて短時間だけど。
役所の営業時間になったので出かける準備を始め、少し経って準備が終わったので一度ソファに腰掛ける。
しかし、ソファに腰掛けた腰がそこから上がらなかった。
ソファに打ち付けられたように腰が重い理由は、ここぞという時にやってくる得意技の先延ばし癖もあるがもう一つは、住所を変更すると本格的にこっちに住む事になるのでセンチメンタルになって本当にどうしようもない時に、実家へ帰れなくなくなり心を癒すための退路が閉ざされてしまうのではないかという心配からの抵抗感だ。
正直なところ、今も独り立ちしようとする気持ちを満たしきれないまま実家を飛び出してしまった感覚がある。
もう少しゆっくりして将来についてや独り立ちした時に自分がどうしたいのかというビジョンを明確にしてから、実家を離れればよかったと後悔している。
まあ、ビジョンなんてそもそも建てられる賢い人間じゃないけど、こういう時だけビジョンを明確にしたいと言って先延ばしにする言い訳に使うのが自分の常套手段となっているかも。いや、なっている。
というか自分のビジョンとは一体?
生活を安定させるために動かなきゃいけないことか?
そもそもお前は人生でなにがしたいのかはっきりさせろよってことなのか?
というか、なにも技能も持たずに若さだけで意気揚々と生きてきたやつが歳を重ねてツケが回ってきたのか?
1番なってはいけない歳をとることが怖くなる人間になってしまった。
という感じでビジョンを考えることから思考をどんどん遠ざけていく逃げ癖もあるようだ。
言い訳をこれまで言い過ぎた。
これまでいくつもの分岐点があったが、人生の数々の見せ場の部分で自分は言い訳をしてできるだけ頭と精神をすり減らさない選択をしてきてその結果、友人は減るわ社会から隔絶するわで相談もできない将来の事を考えられないで自分1人の頭で今をどうするかで精一杯の人生になってしまった。
戦々恐々人間の爆誕だ。

その他、心残りは勢いよく家から飛び出してしまって母との思い出があまり作れなかったこと。
人生であと何日何時間ぐらい母と会えるのだろうと考えると罪悪感が湧いてみぞおちが握られるような感覚になる。
帰る数日前に母が「住む場所見つかったら遊びに行くから」と言っていた。
母からこっちに来る意思を伝えられたのは初めてだ。
父のいない孤独から少しでも安心感を感じるために言ったのではないかと考えると離れない方がよかったのかなと思う。

結局、役所に行って住所変更をした。
行かなきゃなにも始まらないので。
最近はホームシックとマザコンがひど過ぎてこんなことしか思わないな。
はあ、帰りたい。

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