「が」とは何か

前書き

「が」に頼り過ぎてきた。

きっかけは、論文に適した言葉を解説するようなサイトだった。そこでは、「が」を極力使わないようにするという指示があった。どうも、「が」は、分かり難いらしい。「しかし」と言う意味で使用されるそれと区別をつけるのが、まだるっこしいとかなんとか。私は、今まで全く思ったことはなかったが、言われてみると、どうも気になった。

そこで、最近、「が」を使わないように考えて執筆していたのだが、「が」を抜いて文章を書くのは、非常につらい。何故つらいのかは分からないが、どうも、「が」は、特別なように感じる。

そこで、そんな「が」について考えてみることにした。どうも引っかかることがあるのでそれを明らかにしたい。

本筋

1.「が」の意義

調べてみたところ、「が」は、助詞に分類されるのだろうか。もう完全に忘れてしまった。

品詞(ひんし)とは - コトバンク

江戸時代末期までの、日本人の日本語に対する語分類の意識およびその実際について、おもなものをあげる。
(中略)
ここには、少なくとも「も・の・は・て・に・を」などの助詞を「辞」と名づけて他と区別していた意識がみられる。

「が」がない!

2. 全てを忘却し自分で考えることにする。

3. 憶測

「が」の特別なところは、存在を表すところに違いない。

例:『私が』、『車が』、『道路が』等。
性質:人やモノの場所を表す。文章的な表現。質問に答えるような=回答的。
『私が優勝した』は、『誰がどうした』で、「が」を「は」に置き換えると、『私は、優勝した』、『誰は、どうした』となり、いまいちな感じになる。「アイツは、優勝した」、「アイツは、どうした」なら通じるので、抽象的なものに「が」を用いるのではなかろうか。

4. 「が」は、抽象的な物に使う?

抽象的なモノとは、はっきりしないものだと、私は、考えている。

つまり、抽象的なものに用いるということは、『はっきりしない時、その正体を理解していない時』に説明を試みるような挑戦的姿勢で使用しているのではないか。

即ち、抽象的な概念を取り扱うときに「が」に頼るから、特別だと感じていただけだろう。

5. 分からない時に「が」を用いる

「道路が陥没した。よく分からんけど」

6. 「が」は、追求することが出来る

「道路が陥没した。」

「商店街の道路が陥没した。」

「商店街の道路が手抜き工事で陥没した」

「商店街の道路で陥没したのは、手抜き工事をした○○会社のせいだった」

7. 実例

第199条 (殺人)
人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。

はっきりした文章に「が」はみられない。

第201条 (予備)
第199条の罪を犯す目的で、その予備をした者は、2年以下の懲役に処する。ただし、情状により、その刑を免除することができる。

どういう具合で情状になるのか分からないので「が」を使ってもよい?

「免除することは出来る」でも構わない気がする。

8. 結論

「が」は、はっきりしない曖昧なものや、省略、又は、内容に関して複雑だったり、その内容が不明な場合に使用される。

文章の表現として、「が」は、最大。

最少は、「は」になる。


9. 使用法-考え方

「が」は、抽象的なので、簡易化、条件化等を行うことで初めて認知可能になる。

つまり、「が」を多用している文は、正確である可能性を否定できないものの、詳細さは、欠けていると言える。従って、必要なのは、理解力よりも、突き詰めて理解する努力である。

従って、必要なのは、理解力よりも、突き詰めて理解しようとする努力である。

人は、詳しい事には、耳慣れない言葉を使う。

使用法2

「が」中心主義。

「が」を使いたくない時は、「が」を使った文章を反転させると良い。

「どらえもんが、のび太を助けた」

「のび太は、ドラえもんに助けられた」

どんな場面でも使えるかは分からない。

10 まとめ

・抽象的な物に使う
=又は、共通語としての目的を果たしていない場合に使われる。
個人的な意見等。

・「分からない」と言うことに了解がある場合は、使ってもいい。
例)「何があった?」等

・対象がはっきりしている場合は、使ってもいい。
例)○○君が興奮して法を犯した。等

勘の良い読者
「上記の内容は、『抽象的な物に使う』と矛盾している気がするな」
=君のような勘の良いガキは嫌いだよ。

私の見解
対象がはっきりしている場合と、内容物がはっきりしている場合とでは、違うということではないだろうか。

その内容物に解釈の違いが生じるようなものに対しても『が』を使う。

今日覚えることは、『が』が使われている文を見つけたら、集めて精査してみたら面白いんじゃないかと言うことだ。

これは、今度、実際に試してみたい。


二か月ぐらい前に書いて途中でほっといた記事なので何を書くべきか忘れた。多分、もっと書けた。