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3行小説 第907回

ある国に「氷姫」と呼ばれる王女がいました。表情のない人形のような姫。
その心はヒビだらけで、隙間から何もかもが流れ落ちていきます。
喜びも悲しみも、怒りも愛も、姫の心には何も残っていないのです。

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