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3行小説 第921回

泣かない私を、寂しそうな視線を落としてあなたが責める。
ポロポロとこぼす涙で、あの子は「彼は私のものだ」と主張した。
だから、私は泣かない。あなたの前では絶対に、私は泣かない。

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