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「私ね、最期が近い人が分かるの。黒いモヤがかかって見えるから」 そういった私を、あなたは…
冷たい雨が降る朝は、あたたかいミルクにはちみつを入れてをキミに。 にっこり笑う顔が見たい…
頬杖をついてつまらなそうな顔。彼女はいつもそうだった。 何かに興味を示すことも、誰かに好…
何もなくなってガラ~ンとした部屋はどこか他人行儀で、 ここで過ごした時間も、もう遠い思い…
出逢いは春を待ちわびる頃。白く閉ざされた世界の中で、 キミの周りだけ花が舞うように、歌う…
雨があがれば、明るく清々しい青に七色の虹がかかる。 すべての淀みが洗い流され、世界は生ま…
男は山を登っていた。ただひたすらに、頂きを目指して。 しかし、どれほど歩みを進めても、男が頂きに立つことはない。 いつの間にか、男の道は下り坂。それに気づかないまま、男は進む。
ゆっくりと今日が暮れてゆく。空を茜のグラデーションに染めて。 あなたは何か言いかけて、や…
どうして私は、いつまでたってもあなたのことが好きなんだろう。 もうきっと、あなたは私のこ…
雪は降り止むことなく、街を白一色に染めていく。 華やかな色を奪い、にぎやかな音を奪い、白…
いつもと違う電車に乗り、名前も知らない駅で降りる。 ちょっとした冒険気分。日常からのつか…
メッセージの着信音が鳴って、ふとスマホを覗き込む。 表示された懐かしい名前に、驚きと喜び…
伝えたいことはたくさんある。でも、言葉にならない。 「サヨナラ」じゃそっけなくて。「あり…
キミがほしいものは何? どんなモノだって僕が手に入れてみせるよ。 キミが願うことはすべて、僕が叶えてあげる。何に代えても。 だから、キミが望むのなら、今すぐ僕という存在を消してしまおう。