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私が考える「長期インターン」のこと。

「長期インターンについてのnoteを書きたい」

そう思ったのは、自分が地方に長期インターンを広めているから。そして、自分自身大学1年生の頃からインターンをしてきて、もう5社目というあんまりいないタイプだから。
そして何より、最近インターンについてのツイートをたくさん見てて、悔しかったりもやもやしたり、共感したりたくさんの感情が生まれたから。

よく目にするツイートについて、私なりに考えていきたい。

バイトよりインターンがいいってほんと?

インターンを勧めるにあたって、ほんとによく聞くことはこれかもしれない。

なんとなく、バイトやサークル、学生団体、ボランティアと比べられてしまう。それらよりもインターンがいいの?と言う疑問もよく目にするし、そもそもバイトとインターンって呼び方が違うだけじゃない?とか。

まず初めに、人によって定義は違うけどわたし的にバイトとインターンは違うものだと思う。もちろん内容が同じものもあると思うけど!違いはこんな感じでしかないかも。

インターンで働ける場所
バイトで働ける場所
というそもそもの職種が違う

成長できます!とか、責任を持てます!とか、そういうのって結局場所次第だと思っていて。バイトにせよインターンにせよ、学ぼう・伸びよう・結果を出そうと思って初めてそういうふうに進める。

違うのはそのやりやすさなのかな、でも職場によるな。そういった成長を求めるようないわゆる「意識高い系」に出会いやすいから、結果的に成長しやすい環境になっているのがインターンかもしれない。

後もうひとつ、「想い」や「やりたいこと」なんかを意識しやすいと思う。家からの近さや給料……よりもビジョンへの共感とか、自分のやりたいこと軸で働ける。

あれ書き始めると意外と違いはあるかもしれない。(※繰り返しですが、完全に私的には!)だけど、違いがあるだけであって、どちらが良い悪いではない。


インターンってやらなきゃいけないの?

これもよく聞くこと。なんとなく、「インターン>バイト」みたいな扱われ方をすることがあるらしい。私自身は周りでそう言っている人をあんまり見ない。どちらかというと「バイトって馬鹿にされてるけど、そんなに違うの?」みたいな、バイトしてる側が下に見られた経験…みたいな発信は見る。

これに関して私の中での答えは一つで、別にしなくても良いと思っている。他にやりたいことがあるのであれば、それをする方がいい。

私は入りたいと思えるサークルに出会えなかったけど、サークルでダンスやったり、軽音したり、海外のボランティアしたり、そうやって頑張っている友達のことをめっちゃ素敵な人たちだと思ってる。楽しいと思えることがあって、それができる環境があるってめっちゃいいな〜キラキラしてるな〜って。

飲食とかレジとか、そういうバイトに打ち込んでいる人も同様。それがたとえお金のためだったとしても。

同様に学生団体でも、起業でも、留学でも、なんでもすげえって感情。

インターンも同様の立ち位置にある。何をやるかよりも、なんでやるか。どうしてそれを選ぶの?って自分なりに考えて、やってることに優劣なんてなくない?っていう気分。むしろ分断しているのはインターンをしている人に対して「意識高い系」ってくくるような言葉だと思う。


じゃあなんで、地方で長期インターンを広めてるの?

ってことなんですけど…

結果ではなく、選択の格差を無くしたいと思っているから。

だけです。結果的に長期インターンをしている人を増やしたい!長期インターンってめっちゃ素敵なんだよ!!みたいなことではないんです。

ただ、地方には東京のように長期インターンが選択肢に入っていないところがまだまだある。知っていて選ばないことと、知らなくて選べないことは全然別のことなんです。

地方だから選択肢が少なくて当たり前だよね。長期インターンとjustify; できないのが普通だよね。頑張りたい人は東京に行くのが当たり前だよね。

そうやって当たり前で済ませたくないんです。

私は高校の時悔しかったから東京を選んだ。それで一年生の時からインターンをして、ってしてきたけど。でも悔しかったあの経験はなかったことにはなってなかったんですよね。

いつまでそんな当たり前だよねっていうので済ませるんだろう。

長期インターンをするという選択肢が一人でも多くの学生に等しくある、という状況を作りたいんです。それを良いと思うか、違うと思うか、選ぶか、選ばないかはまた別の話なんです。

(ちょっと脱線したから戻します)


海外ボランティアの次の流行りは長期インターンだ。

これも最近よく見るやつだ。少し前までは就活の時に海外にボランティアに行ったことや、海外で学校を建てる、井戸を掘る等の活動をしたと話す学生が多かったそう。それが最近、長期インターンをしていました!に変わっているとか。

多分この話は【就活のためにインターンをする】っていう話とつながっていると思う。

これに関しては、全然身の回りでは聞かない話。長期インターンをしているので、周りに長期インターンをしている人が多いのは当たり前なので流行りになっていると言われればそう捉えることもできる。客観的に見ればインターンを雇っている会社はもちろん増えているので、流行りになっていることはあっているんだと思う。

でも「就活のために」って言ってる学生にはまだ出会ったことがない。し、長期インターンを本当に就活のためだけにするのであれば、それってコスパ悪いんじゃない?って思ってしまう。学生時代に頑張った経験が欲しいのであれば、インターンじゃなくても全然いいやん、みたいな。

そしてきっと「長期インターンをしていました」ということには価値はないと思う。長期インターンの中で何をして、何を考えて、どんな結果を出して、何を学んで、自分がどんな人だと考えていて、何をできるようになって……とひたすら考える・実行する・振り返るみたいなそれが大事そう。

受け身でやっていたインターンは、ただの作業でしかなかったと気がつく。やってみますってやってみて、失敗したりうまくいったり、何かを得たり、何も得られないことに気が付いたり。

でもこれって別に「就活のために始めました!」がきっかけでもいいと思う。流行ってていいと思うし(流行ること自体は万々歳)それに乗っかってもいいと思う。始めてからの方が圧倒的に大事だと思うから。


個人的な長期インターンへの思い

個人的には長期インターンを初めて本当に良かった。

いろんな感情と出会い、乗り越え、今の自分があるのは間違いなく長期インターンという経験をしてきたから。

私が1年生の7月から約1年間働いていた株式会社インフラトップ。DMM WEBCAMPというプログラミングスクールを運営している会社。初めてのインターン先で、とってもお世話になった場所で、あっという間に好きになった会社。ライターとして主にSEOライティングをしていたけど、インタビューをしたい!と思ってやらせてもらったり、イベントをしたり。

「グッとくるをやろう」求められる一歩先を提供する。それがすっごく浸透しているというか、すごく熱い方がたくさんいて、楽しかった。人生の大きな選択肢に関わる会社だったからこそ、他者に対しての熱量が違うかった。

代表の上田さんと出会って、ほぼほぼ直感で入ったUNITE株式会社。noteをめっちゃ自由に書かせてもらっていました。忙しい上田さんが時間を作ってなんども1on1をしてくださって、インターンでする仕事について以上に、私自身の人生について一緒に考えていただきました。

ミッションやビジョンの言語化、というとても大切な、会社にとって核になるような部分に携わって。立ち上げのフェーズに会社にいるという経験ができた会社。私の新しい挑戦をバシッと背中を押してくれた上田さんの下で働いたことは私の財産になっている。

高校生の時に出会った中溝さんの繋がりから入った株式会社BES。SNSマーケティングの業務で、割と大きな案件にもかかわらせてもらってました。マーケってなんだ?みたいなペーペーだったけど、勉強して、話をして、少しずつ力になっていった感覚。

代表の田中さんは、本当にパワフルな女性で、ななみんはメンタルがお豆腐やからね〜と(いうニュアンスで)言われながら優しく見守ってくれた姉さん。オフィスで米炊いてたり、野菜をくれたり、公用語が関西弁だったり、不思議なこともたくさんあったけど、「学び、アウトプットする場所がある」ということは幸せなことだったと思う。

noteを読んだことからつながった株式会社unname。初っ端の出会いから「なんのために生きているの?」という話をしたことは今でも覚えている。これまでの「それっぽさ」を見抜かれ、一番泣いた場所だと思う。

成果を認めてくれる場所で、存在を肯定してくれる場所で、私に働き方を教えてくださったところ。これまでずっとライターやSNSに関わってきた私に「20歳とかでできること決めるのもったいなくね?」っていろんな仕事をくださった。

そして、今の自分の居場所である株式会社COMPUS。自分の悔しかった経験をバネに頑張れる場所。そして、同じように熱い想いを持ったメンバーがいる。初めて自分がコツコツ頑張れるんだ、ということに気がついた。

もっと戦いたい。自分の熱量を感じたい。もっと力をつけて、自分なりに「地方に長期インターンという文化を創りたい」と思う。


それぞれの会社との出会いが間違いなく今の自分を作っている。感じた悔しさが、嬉しさが、楽しさが、申し訳なさが、これからの自分の選択を作っていくと思っている。

自分にとってそう考えるきっかけや場所が「長期インターン」だった。そして、ご縁のあった場所がこれらの会社だった。本当にありがとうございます!


まとめ

なんとなく最近インターンについて物申すツイートをたくさん見ていて、悶々としていたのでnoteに書きました。「インターンしてる人」としていない人とかめちゃくちゃ大きい主語で語って不安を煽る発信とか、一部の情報だけで話していることがしんどくて。

私なりに自分の考えを持っておきたいと思って整理しました。スッキリしたので、寝ることにします。

それそう思う!だけじゃなくて、自分的にはこう思う!みたいなお話もできると嬉しいです!

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