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デフ陸上の魅力

皆さんこんにちは!
岩尾です。

昨日、福岡初上陸のスタートランプ体験会、やりました!
デフ陸上日本代表 200m日本新保持者 山田真樹選手も来てくれました。

最初は山田選手の講演。
山田選手、多才ですよね~!

そして、スタートランプ。
なにせこのスタートランプ、日本で7セットしかないんです!
それをじっくり堪能してきました!
自慢、すみません(笑)

このスタートランプ、
9レーンのセットで、お値段、319万円!

競技人口も少ないはずなので、なかなかどこの競技場でも取り付けているという状態ではもちろんありません。

日本デフ陸上競技協会が何セットか持っているようですが、いろんなところに送るにしても、台数も人手もお金も足りませんよね。
なので、試合でもこれを使えないこともあるようです。

さあ、そのスタートランプですがこれです!
これが短距離用。

準備ができたら手を挙げます。
全員手が上がったらセット。赤いランプが点灯します。

そして、ヨーイ! 黄色いランプが点灯します。

ドン! 緑のランプが点灯します。

長距離用はこれ

これは、セットがなかったのか、ヨーイがなかったのか忘れましたけど(笑)、
2色だと言われていました。

ちなみに、僕も走りました!
いや、ただでさえ反応が良くない人間なので、初めてのスタートランプは反応が遅いのなんの・・・(笑)
まあ、一緒に走ったのは、日本トップレベルの高校の陸上部ですからね(笑)

そもそも、このランプができた?採用された?のって、10年前ぐらいからだそうです。
それまで、旗だったり、ピストルの煙だったりしたようです。
でも、そんなの正確なスタートできないですよね。
なので、聞こえない人は、スタートが重要である短距離をやる人は少なかったようです。

なるほどですね・・・
だって、音だけでスタートするのであればどうしても不利ですからね。
音と旗を併用しても、1/100秒を競う短距離走では公平なスタートは切れませんよね。
究めようとすればするほど、これは究められないとなってしまいますよね。

でも、この技術も進歩した時代に、もっと早くスタートランプってできなかったのかな?とは思いますよね。

技術的にも難しいところはあったようです。
タイミングは、人が押すんですけど、その人が押すものから各レーンのランプまでは、ケーブルの長さが違うので、やはり1/100秒を競う世界では、同じタイミングで光らせるのも非常に難しかったようです。

なるほど・・・
聞こえないって、こういうところにも物語があるんですよね。

さあ、このデフ陸上ですが、
聞こえる人の陸上との違い、魅力は何でしょう?

一つは、やはりスタートかなと思います。
今の物語を聞くだけで、スタートに思いを馳せることができます。

ようやく公平なスタートができるようになったデフ陸上の短距離走。
そして、光への反応の速さも見どころかもしれません。

あとは、静寂の中での走りというのも見どころかもしれません。

僕らは聞こえる中で走っています。
でも彼らは聞こえません。

デフ競技の規定で、競技場に入ったら、補聴器などは全て取らなければいけないようです。
練習はつけてるかもしれませんが。

聞こえないから、かえって集中力は研ぎ澄まされるのかもしれません。
でも、大声援を背にすることはできません。

これらは、走ってるのを見てわかることではないですが、そういうことを考えながら見れば、その時の状況に合わせて、また、いろんな見方ができるような気がします。

そして、やはり見どころはリレーでしょう!

なにせ聞こえないんです。

まあ、聞こえてても、トップレベルの短距離のリレーでは、声を掛け合ってバトンを渡すとかはないかもしれませんが(あるのかな?)、タイミングと、やはり足音なんかは聞こえるはずだから、そういった音は使ってるんじゃないかと思うんです。

でも、それができない。

視覚情報を使うにも、後ろなんか見てたら速く走れません。
タイミングのみなんでしょうかね??

これ、昨日、みなさんと別れてから思い出したんで、直接聞きたかったなあと惜しい思いです(笑)
また、機会あれば聞いてお伝えします。

さあ、2025年デフリンピックは東京開催です。

前回ブラジル大会では、ご存知の通りです。
何とコロナ陽性者が数人出たため全員帰国・・・・

何という馬鹿な判断をしたんだと、本当に頭がおかしくなるほど腹も立ちましたし(帰国の判断に対してですよ)、悲しかったですが、選手の思いに比べれば僕の気持ちなんかカス以下です。

ぜひ、2025年は思い切り、力一杯やりきってもらえればなと思います!
山田真樹選手、陰ながら力一杯応援してます!



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