見出し画像

「なぜ私は林遣都くんに魅了されるのか考えてみた」

わたしは林遣都くんのファンである。


遣都くんの出ている作品は必ず観たいし、観れば毎回新しい遣都くんを見つけては好きになっていく。

ここ数日、なぜ私は林遣都くんにこんなに魅了されるのだろうということをぼんやりと考えていた。
普段は「好き」という言葉で片付けているこの気持ちをこの機会に整理してみようと思う。

林遣都くんの演じる役はみんな実在するかのように思える。
誤解を恐れずにいえばたまにリアルすぎて浮いていると思うことがあるほどだ。
演じるということは突き詰めて仕舞えば虚構の人物を生きること。
つまり、嘘の世界を生きること。
だから、求められる人物像だけを目指して演じていれば、その役者さんとはかけ離れたものになる。
かと言って、役者さんの持ち味だけで演じると役の幅や感情の表出は狭くなる。

林遣都くんが演じた役柄の中でも、チェリーボーイズの国森やQPの美咲くんなどは観ていてもなかなか感情移入しにくい人物であった。遣都くんが演じていなければ、どんな風になっていたんだろう、と思うこともある。
しかし、遣都くんが演じるとその人物の虚しさや弱さが、観ている人にかすかな愛情を芽生えさせる。完全には憎めないのである。
遣都くんの演じる破滅的な役はいつもそれがある。

なぜなのだろう?

おこがましくも林遣都くん自身のことを想像して書かせていただくと…
「人見知りでシャイ、だけれども人は好き」とインタビューなどでたびたび語られる。
わたしはそれに加えてとても愛が深い方なのだと思っている。
遣都くんにお仕事で関わった方々が口を揃えて「遣都を嫌いになるやつなんていないんじゃないかな」仰ることからそう感じているのである。
この遣都くんの愛の深さは人、作品、役柄に対して一貫していると思う。

多様な役柄を演じるとき、共感が難しい役もあると思う。きっとそんな時はじーっとその人のことを考えるのだろう、気持ちとかとった行動の意味とか。
自分でわからないことは周囲に意見を求める素直さという強みもある。
そして、自分を役柄に近づけたり、役柄を自分に引き寄せたりして、その人を生きているのだと思う。

遣都くんが演じた「火花」の徳永や「おっさんずラブ」の牧凌大、今回の「犬部!」の颯太はその最たるものな気がする。
役への深い愛情とリスペクトがあるからこそ演じている役に嘘がなく、その空気感が作品の根幹を築いているのだと思う。遣都くんの静かなリーダーシップが作品を動かしている。

わたし自身は人見知りで人と関わるのが得意とはいえない。
無意識だったが苦手意識があるからこそ、それを埋めるようと、人の気持ちの多様さに触れることのできる演劇や映画を観ているところもあるのかもしれない。

けっして器用ではないのに(ごめんなさい)
静かに、熱く、その役に近づき、その役の気持ちを表出してくるからわたしは遣都くんの演技に、作品に、そして遣都くんという人に惹かれているのだと思う。

あーーーこれファンレターだなぁ、笑

林遣都くんわたしの生活にわくわくとドキドキと、愉しみをくれてありがとう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?