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3-9.いまさらきけない方程式(方程式の習得について)

1次方程式を解けるようになるのは、一つの関門です。これを乗り越えられないと、以降の数学は地獄しか待っていません。脅かしているのではなく、頻繁に使われるからです。

平仮名、カタカナ、漢字が読めないと、ほとんどすべてで困りませんか。これと同じなのです。ゲームの攻略本や将棋の定跡書などは、図があるから助かりますが、そうでない本の方が圧倒的に多いですよね。幸いネットや携帯電話の普及で、字が読めなくても随分といろいろなことを知れますが。

英語や中国語を学ぶのに、アルファベットや漢字が読めないと困るのと同じくらい1次方程式が解けないと困ります。ただ解けるだけでは使い物になりません。意味を理解する必要があります。だから、計算ができるようになったら、3-1,3-2をもう一度読み直してください。3-4までの内容が理解できれば十分です。3-7,8で紹介したテクニックは知らなくても困りません。3-6の方法が理解できれば、問題ありません。

方程式に限らず、なかなか理解が進まないときには、そこで使われている知識が習得されていない場合が多々あります。この1次方程式を例に挙げれば、マイナスの計算が出来ていない、文字の計算ができていない、分配律が使えない、多項式の見方ができていない、文字の約束を忘れている、小数・分数の計算ができないなど、たくさんの理由が考えられます。数学が難しいと言われる原因は、習得すべきものをそのままにしてしまうことに遠因があります。特に、小学校で学ぶ小数・分数の理解が欠けているのは、あらゆるところで習得を阻害します。小学3年生で最初に学ぶと思いますが、そこがもっとも難しく、大事なところです。数学に年齢は関係ありません。分からないところまで戻って学び直した方が、理解できるようになります。焦らず、分からない所を補っていきましょう。この講座でも小数や分数をいつかは取り上げようと思っています。割合や比は必ず取り上げます。そうしないと、三角比の説明ができません。

さて、この方程式までで習得してほしいのは、「マイナスの計算」、「同類項の計算」、「括弧を外す計算」、「方程式3-6まで」です。中学の教科書や参考書を比べると判りますが、触れていないものがあります。でも、数学を理解する上で困ることはありません。▢

解説動画←クリック(2021/2/27 6:03以降に視聴できます)

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