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2023年に読んだ本たち

特に印象に残ったものを取り上げますが、紹介していない本もあります。
もちろん数学書は除きます。

まずは読みやすい本の "図書館戦争シリーズ"(有川ひろ)
  『図書館戦争』『図書館内乱』『図書館危機』『図書館革命』
の4冊です。過去にも読んでいるので2度目なのですが、結構忘れていることもあり、新鮮な気持ちでたのしめました。数年後にまた読みたい本です。


次は、小説繋がりで『パンとサーカス』(島田雅彦)です。
おとなのたのしむ本だと思います。note では読了後に CIA に興味をもつと思い、『秘密のファイル』を匂わせ 春名幹男氏の名だけを書きましたが、松本清張の『日本の黒い霧』や "石井紘基事件" に注目してみるのもいいかと思います。


日本の未来を考えると『世界で最初に飢えるのは日本』(鈴木宣弘)
現実を捉えるのに大切な本だと思います。このほかに『農業消滅』『このままでは飢える!』(最新刊)  も気になって読みました。国会等での発言も動画に残っているので確認しました。
アメリカ、フランスをはじめ諸外国は自国での食糧自給に熱心なのに、母国日本はどうなってしまったのでしょう。戦争になったら国民が飢えるだけです。映画『この世界の片隅に』のような食糧難を想定してか、昆虫食や校庭に芋畑を考えているようです。江戸の大飢饉を超える惨状が現実的・・・。
最新刊の『このままでは飢える!』では和歌山県から始まっている企業の取り組みが希望の光として紹介されています。


歴史に関する本としては『信長公記』(太田牛一、中川太古 訳)
これは予想以上におもしろかった。切っ掛けは『秀吉と利休』の秀吉が小説ながら酷く、秀吉が親方と呼ぶ信長を調べている中で「山中の猿」(岐阜県不破郡の山中)  を知り、信長が何を考えていたのかが気になり読んでみた次第です。
    「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」(信長)
    「鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス」(秀吉)
    「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」(家康)
と語られるのとはかなり違う印象を持ちました。
現在もそうですが、歴史を都合の良いように書き換えたい力がはたらいたのだと思います。調べている中で明智光秀の印象もがらりと変わりました。

話の序
1970年制作の時代劇「燃えよ剣」(土方歳三役は栗塚旭さん)は小説『燃えよ剣』を土台にしたものです。現在は「天を斬る」が配信されていますが、いまの私には土方歳三、沖田総司、裏通り先生にしか見えていません。いろいろな土方歳三の中で、栗塚旭さんの土方歳三がもっとも好きです。
司馬遼太郎作品で幕末に興味を持ちました。その後、小説を脱していろいろな本を読んで調べた結果、龍馬、西郷、勝、村田蔵六、河井継之助その他の志士などと呼ばれ英雄視されているどんな人物よりも土方歳三を高く評価しています。函館にも日野にも行きました。会津若松の天寧寺にある近藤勇の横に土方歳三が居られたことには驚きました。河井継之助へのあいさつのときに偶然知ったのです。


最後に取り上げるのは『奇跡のリンゴ』です。
NHKの番組プロフェッショナルで取り上げられてから広く知られるようになったようですが、そのことは知りませんでした。でも奇跡のリンゴと木村秋則さんのことは耳にしていました。私の場合は福岡正信さんの自然農法の方が先で、このときに木村さんとリンゴを知りましたが特に調べることはしませんでした。
鈴木宣弘さん、アフリカ、福岡正信さんの繋がりが切っ掛けで、年末に読みました。半ばを過ぎてからは笑い、涙、笑い、涙、笑いで感情の入れ替わりが激しく疲れましたが素敵な内容でした。その後、木村さんの取り組みも動画に上がっているので視聴しました。UFOの続きの話も知りました。
たくさんの動画よりも本がお薦めです。


番外編
こころ穏やかに読める さかなくんの『一魚一会』と映画「さかなのこ」
『一魚一会』は2度目でした。映画後に読んだので頭に浮かぶ さかなクン がときどき のんさん になりました。
とても素敵な本なので、小中高生に読んで欲しい本ですが、無理強いさせて読ませる本ではありません。親が読み、その辺に置いておいたら子供が読んだというのが理想です。読書したくなる自然な環境があるといいですね。▢

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