世界大会に向けての焙煎プロファイル作り⑧

このシリーズも8回目を数え、今回もSNSでの告知のみに関わらず、おかげさまでSold outとなりました。たくさんの人にプロファイル作りで焙煎したコーヒーをご購入いただき本当にありがとうございます。
今回ご購入できなかった方は本当に申し訳ございませんでした。

また多くの応援メッセージをいただきとても励みになってます!
ご購入の多くのロースターの方から「とても勉強になる」「いつも参考にさせてもらっています」「待ってました!」など、このシリーズに対する励ましや感謝のお言葉を頂き、プロファイル作りを公開(シェア)して本当によかった!と思っております。

では、早速本題に入りたいと思います。

今回は三神コーチに私の焙煎所がある奈良 五條までお越し頂き、1焙煎毎にカッピングをしてPDCAサイクルをまわして5バッチ焙煎しました。

過去に作成したプロファイルをベースに、一緒にカッピングをしながらカリブレーションしつつ意見を出しあい、余熱や釜圧、投入量を微調整しました。

過去に作成したプロファイル↓↓

カッピングに使う水は、正確に硬度をはかって120ppmになるようにしました。具体的には、「エビアン:サントリー南アルプスの天然水=1:2」で128ppmでした。

Water used for cupping should be clean and odor free, but not distilled or softened. Ideal Total Dissolve Solids are 125-175 ppm, but should not be less than 100 ppm or more than 250 ppm.
カッピングに使う水は綺麗で臭いのないものを使用すべきだが、蒸留や軟化させたものを使ってはならない。総溶解固形分TDSは125-175ppmが理想的であり、100ppm以下または250ppm以上の水は使ってはならない。https://sca.coffee/research/protocols-best-practices

また挽き目は

Grind particle size should be slightly coarser than typically used for paper filter drip brewing, with 70% to 75% of the particles passing through a U.S. Standard size 20 mesh sieve. At least 5 cups from each sample should be prepared to evaluate sample uniformity.
グラインドメッシュは一般的なペーパーフィルター抽出用のものより若干粗めのサイズを使用しなければならなく、それはU.S.スタンダードサイズ20のメッシュシーブを70〜75%透過する大きさでなければならない。サンプルの均一性を評価しなくてはならないため5つのカップを用意しなければならない。
https://sca.coffee/research/protocols-best-practices

こちらがU.S. Standard size 20 mesh sieveです↓↓
実際にメッシュ調整をしたところ、当店のEK43では8番で75%透過しました。

画像1

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以上、カッピングの条件を揃えてからスタートしました。

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2,844字 / 5ファイル

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