コロナと時間

世の中は猛スピードで変わっている。石橋を叩いて渡るのが好きな日本社会も、コロナを相手にして急ピッチでの変革を強いられている。想定外の出来事によって新しいNormが生まれることが正当化されるし、変革というものは一度既存のシステムをブチ壊して、白紙から描き始めたほうが余計な邪魔もないから成果物にたどり着く時間も早い。コロナ終息後には間違くなく以前とは違った世界が待っている。

コロナ対策の行動制限によって生まれた大きな資産が「自由な時間」。移動の時間がなくなるとそれだけで一日数時間「自由な時間」が生まれる人もいるし、周囲の人達の移動制限によって、面談・会食など割く時間が減った会社員も多いと思う。

今までに無かった「自由な時間」をホイっと与えられる可能性がある訳で、この時間をどう使うかがコロナ後における人生を大きく左右する。

今までのように幾つかの決まった選択肢から生き方を選び生き抜いていける時代は終わった。「自由な時間」があるから選択肢も無限大だ。セルフデザインが求められるし、人間本来そういうもの。もっと自分の生き方に貪欲になることが正当化される時代になるし、この点日本人は世界に大きく後れを取っている気がする。遠慮することはもう美学ではない。

一方、「自由」は結果として更に格差社会をを生み出すことになる。人生をセルフデザインできないと、この時代の流れに置いてかれる。

与えられた人生は一回。思い切り生きたい。

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