メイケイエール、次のG1出走のときは勝って実況に「お嬢さまとお呼び」と言ってもらおう


「メイケイエール、ヴィクトリアマイル回避」の記事を見たのは、仕事の合間の休憩のときだった。左前肢のフレグモーネ(傷の腫れ)のためとあった。
近年にないほど落胆した。
近々のG1の2戦を見て、さすがにそんな簡単にG1獲れるはずないか、と思っていた矢先にヴィクトリアマイル参戦を知った。
久々のマイル参戦、知ってからというもの、これ、凶と出るのか吉と出るのか?ほかの馬に迷惑かけなきゃいいけど、と思ってみたり、ネガティブなコメントを見ては心が激しく揺れたり、心無い言葉に憤ってみたり、はたまた、今回は来るぞ、という人もけっこういて、そうですよね!と心の中で同意したり、と傍目にはわかりづらかったろうが、情緒が不安定な日々だった。
それも、14日までのことだと思っていた。最終的には勝っても負けても、私はメイケイエールを見られた興奮と喜びに包まれて、その日眠るのだろう、と思っていた。
まさか、怪我で回避とは考えもしなかったのである。ほかの5歳馬は怪我で引退したりもあったが、メイケイエールに関してはそれはない、と勝手に思いこんでいた。

帰宅してから記事を見ると、鞍上にジョッキーカメラ装着の話が来ていたとかで、いやマジかあ、と残念感は増した。

もちろん、最悪の事態にならなくて済んでよかった。
フレグモーネは化膿性疾患で、その痛みのため、べつの脚に負荷がかかり、今度はそこを痛めてしまう、ということもあるそうである。発熱もあるというが、今回、メイケイエールに熱はないということなので、そこまでひどくないか、早期発見できてすぐに処置ができて軽傷ですんでいるということなのだろう。不幸中の幸いである。

それでもやっぱり、出てほしかったな、ヴィクトリアマイル。
勝ってほしかったなG1。

うーん、今回、なかなか気持ちが定まらない。

もちろん、G1に勝ったからといって、それがいい方向にいくとは、必ずしも限らない。
引退後は意味を持つのかもしれないが、現役のあいだは、G1に勝ったあと、なかなか勝てなくて、ファンがやきもきしている姿も掲示板越しに見てきた。

メイケイエールにとっては、今じゃない。このレースじゃない。
そういうことなのだろうか。

次がある、と鞍上も言っている。
その言葉を信じて、なにもできない私は、ただ待つしかないのかもしれない。


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