【予想】青葉賞(G2)R5.4.29

ポイント


過去5年の3着内馬15頭のうち、実に12頭が父or母父にサンデー系を持っていた。更にそのうち7頭はディープインパクトの血。日本のチャンピオンコースである東京2400mらしく、主流の血統が優勢な印象。

一方でこの時期の3歳馬にとっては未知数でもある2400mのタフさを反映するように、母系は欧州志向の強いタイプの好走例が多い。20年2着のヴァルコス(父ノヴェリスト)、21年3着のレッドヴェロシティ(父ワールドエース)が好走しているあたり、ダービーとは若干ズレた適性が要求されるレースだと考察できる。

過去5年で3着内に3頭きているルーラーシップ産駒、19年にはジャングルポケット産駒のピースワンパラディが好走しているように、府中で活きるトニービンの血を持つ馬にも注意はしたい。

「サンデー系×欧州志向の血」こうした傾向を持つ馬がベストマッチでは。

予想印

◎スキルヴィング
〇ハーツコンチェルト
▲サヴォーナ
△ヒシタイカン
△アームブランシュ
☆メイテソーロ

◎スキルヴィング

ダントツ1番人気でも逆らえず。父キタサンブラック×母父シンボリクリスエスの血統構成も好走条件とは合致。前走のゆりかもめ賞(1勝クラス)では同コースで後続に0.5秒の差をつけて快勝、キタサン産駒らしいグングンと伸びる末脚で高い府中適性を感じる内容だった。「強い馬を勝たせる」ことに関しては段違いの強さをみせるルメール騎乗も心強い。

〇ハーツコンチェルト

当初は世代でもトップクラスの評価を受けていた1頭。しかし近2走は中山、阪神内回りと小回りのレースで力を発揮できず。一方で中京での新馬戦は後続に1.3差をつける完勝、東スポ杯2歳S(G3)では大きな出遅れもありつつ3着と、左回りでは高いパフォーマンスを見せている。不振の近2走でも上がり上位の末脚は見せており、直線が長い左回りに戻る今回こそは本来の力を発揮できてもいいはず。

▲サヴォーナ

3走前のゆりかもめ賞(1勝クラス)ではスキルヴィングにこそ敗れたが2着に好走。その後1勝クラス2着を挟み、前走のアザレア賞(1勝クラス)を勝利してこの舞台へ。2400mという多くの馬にとって未知な条件で安定して高いパフォーマンスを見せている点は評価できる。キャリア7戦全てのレースで上がり3位以内と確実に末脚を伸ばしている点も心強い。京成杯(G3)で4着の実績があることからも世代上位で通ずる力はあるはず。父キズナ×母父ダンチヒ系という血統も青葉賞には合いそう。

△ヒシタイカン

新馬戦ではスキルヴィングにクビ差で勝利。ベガの牝系で、クラシックに間に合う仕上がりの早さも備えていそうなのも良い。だが一方で父モーリスは晩成タイプの印象で、新馬戦の1戦だけでは成長曲線の判断は当然ながら難しい。2月から在厩で乗り込んでここに出てくるあたりは「成長を促してダービー勝負」という意図なのか。ポテンシャルは高いことは疑う余地が無いが、やはり1戦1勝かつ7か月ぶりの実践となると手が出しずらい。「スキルヴィングに勝っている」だけで2番人気は過剰にも映るし、抑えまで。

△アームブランシュ

後方一気でしか勝負ができない馬だが、4着に食い込んだ弥生賞(G2)、前走の山吹賞(1勝クラス)でも長く良い脚を使っている。父キズナ×母父キングカメハメハ、母母父にはトニービンと青葉賞には向く血統。未勝利を勝った東京に舞台が戻る点もプラスであり、上位進出は十分可能。(もっと人気無いと思ってたのに4番人気とは…)

☆メイテソーロ

未勝利戦はダートで勝ち上がり、1勝クラスは芝2200mを勝っているという2刀流。本来は兵庫CS(Jpn2)に出走予定だったが除外となってスライド参戦、同週のレースと言うことで仕上げに不安はないだろう。ダート上がりということでスピードに不安が募るかもしれないが、新馬戦は芝で上がり34.1をマーク。父ミッキーロケット×母父リンカーンという血統からも、芝の長いところで戦える下地はある。この人気なら妙味は十分。



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