【日記】バイバイができて偉い

3月16日 晴
昨日の人事異動の発表の衝撃が尾を引いている。運良く自分は残留だが、僕より職歴の若い後輩が望まぬ異動となった。

翌日の今日は元々休みを取っていた。特に予定があるわけではなく、朝6時に耳鼻科のネット予約のために起きる。
6時ジャストに予約を完了し、順番は14番目。
同じように耳鼻科のために6時を待ち構えていた人が最低でも13人いたことを思うとなんだかおかしい。
そのおかしさを考えていたら頭が冴えてきてしまい結局そのまま起きていた。

この花粉シーズンに僕が耳鼻科に通うのは3回目だが、外耳炎→外耳炎→口内炎(今回)という、多分ちょっと変なパターンだ。
花粉症の症状もあるがそれ以上に口内が痛い。
いつからだったかなぁと問診票を書きながら思い返すと、1週間ほど前のテレビで「花粉がやばい」と天気予報士が話した翌日。
ポカポカした陽気に意気揚々と自転車で通勤したその次の日から口内に違和感があった。
日に日に悪くなり、数は増え、今では口内4箇所でお祭り騒ぎになっている。

子どもの頃から口内炎には悩まされていたが、「もしや花粉で口内炎ができるのでは」と突然思った。
ユーレカ!
世紀の発見をしたような気分で問診票を記入し、受診時に先生に仮説を話す。
「そうかもね」
以上。
そうかもしれないそうだ。
子どもの頃からずっと口内炎ができ続けていたので、僕からしたら20年以上越しの発見だったのに。

口内炎の薬だけほしかったのだが、元々の花粉症の症状を見破られ、あれよあれよと処方薬が増えていく。
目薬は最近奮発して市販の高いやつ買ったからやめてくれ…と思っていたら2本処方された。
鼻詰まりの症状には悩まされてないです、とハッキリ伝えるが、鼻を一瞬見ただけで点鼻薬も処方された。

大量の薬を見て笑ってもらおうと思いながら家に帰ると、娘がバイバイをできるようになっている。
妻がバイバイ!と手を振ると、娘もぎこちなく手を振る。
帰ってきたばかりだと言うのにバイバイと言われるのは複雑だけど、なんとも嬉しい。
娘の3度目くらいのバイバイで、妻が娘を抱きしめながら偉いねー!と褒め称えると、娘がとても嬉しそうに笑った。
嬉しくてまた応える。
僕がバイバイしても手を振ってくれる。
僕も褒める。娘が笑う。

なんともシンプルなコミュニケーションだなと思った。
人間は根源的に褒められたい生き物なんじゃないかと、自然と思う。
褒められたら嬉しい。もっとやってやろうと思う。
娘もそうだし、多分僕もそうだ。

今月末で異動になる後輩も、よく「私は褒められて伸びるタイプです!」と言っていた。
僕はあの子を褒めていたかな。
あの子は怒られることもちょこちょこあったが、それ以上に頑張っていたし貴重な戦力だった。
社会人になると、頑張るのは当たり前という風に思ってしまうけど、それでも…と色々な思いが頭をめぐる。

あと半月、せめて前向きに次へ進めるようにしてあげたいな。


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