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#28 むずかしい

なんだかむずかしいことが増えた

頭の中で常にぐるぐるまわるくらいの考え事の量が近頃ちょっぴり多い

何か楽しいことをしてる最中でも頭をよぎるくらいカロリーが高いものが


思い出してみれば昔の自分の悩みはいっちゃえば低次元だった

先生に怒られないかなあとか

明日いじめられないためにはどう立ち回ればよいかとか

嫌いなあいつにまた会うのが嫌で嫌でもう嫌とか

それでもそんな奴に対しても作る愛想笑いのせいでおでこが無性に痒くなったりとか

なんというか保守的といいますか


唯一少し難しい悩みといえば、いつも一緒に帰っていた友達を怒らせてしまった時

あのときは焦ったなあ

彼の自由帳のページをパラパラしてたらブチ切れられてなんだか他の友達まで敵に回しちゃって

あれは今でも覚えてるくらいの出来事


じゃあ低次元な悩みと高次元な悩みって何が違うのか

自分をよくいじめてくる奴は人が嫌がると分かっていてしょうもないことをずーっとやってくる

椅子を蹴る、消しカスを飛ばす、耳元で発狂する、体操服をどっか隠す

そんな可哀そうな人

そう、相手も低次元


じゃあ一緒に帰っていた友達はどうか

そりゃあ腹の立つこともあるけどさ、

やっぱりいじめっ子とは違ってラインをわきまえていた

昔は自分も短気なとこあったから何回かキレてたこともあったけど

でも一緒に帰る

彼は住んでいる地域が一緒だったから

そのまま高校も一緒に行った

嫌な奴とは離れた

そんな時、勉強の大切さを知った自分がいた


あんまり言っちゃいけないのだと思うけど、やっぱり学の違いは人間性にある程度は現れるもので、高校に入ってからいじられることはあっても嫌がらせをうけることなんて一切なくなった

そして年をとるにつれて周りの人たちの人間性は自分を遥かに超える人で溢れていたのだ

この人たちはどんな環境で過ごしてきたのだろう

きっといじめられなんてしない、友達に囲まれた幸せな環境にいたんだろうなって思う

もちろん自分が不幸せだったとまでは言わないが


高校の頃、いじめられてた頃の自分が全く興味をもつことのなかった流行のドラマ、音楽、アニメ、ゲーム、洋服などの話題に全くついていけなかったことに、すごく悩んだことがある

自分の近くに多趣味な人がいて、その人の周りにはたくさんの人が集まるのだが、私はその話題に何一つついていけない

なんだか今までとは全く別のベクトルのレベルアップした悩みだった


そして大学に入ると、コミュ力皆無、服のセンスユニクロ止まり、音楽知らない、アニメ知らない、推しって何それ美味しいの?状態、な自分を受け入れてくれる人たちに出会った

いじめてくる→いじめはされないけど会話はできない→相手から寄り添ってくれる

小、中→高→大と自分の周りの人は本当に良い意味で変わった

人付き合いも増えた

だがやっぱり昔の名残もあってか、一人行動が落ち着くって時も多い

小学校の頃からやっていた青春18きっぷの旅は今でも継続中だ


いろんな人と関わって、コミュニティに属して、分かってきたことがある

それは自分にとって一番大事なコミュニティを大切にすればいいってことと、あまり自分はコミュニティを広げすぎると疲れてしまう性格だということだ

中学の時は一緒に帰る彼が唯一の人間関係であり、悩むとしても彼との間のトラブルしかないから悩む要素がないのだ

でも今は自分が属すコミュニティのちょっとしたことも気になるようになった

それも自分が大事にしたい場所なら尚更だ

最近はinstagramやX(旧twitter)などSNSが普及して、自分の友達の投稿が閲覧できる

昔にはできなかったほのめかしの術が使えるようになってしまった

それは良くも悪くも印象に残ってしまう

自分の心の中を直接会わずとも伝えられてしまうのだ

本当に恐ろしいことだなって思う

SNSなんて気になることをどんどん増やしてしまうだけのものじゃないか

友達の人数分気にしてたらほんとキリがないのだ



こういう要素に加えて、明日着ていく服とか、髪どうしようとか、身だしなみに関する悩みも増えた

これは別に自分の成長を感じられていい面もあるんだけど、やっぱり人間関係が一番むずかしい

人と人の関わりでいえば恋愛関係も

車の運転と同じように初心者マークがあればいいのに

おでこにぺーって貼ってさ

まあそれはいいんよ、なにもせんかったら運転と同じで衝突なんて起きないし考えることも自然となくなっていくし

もう疲れたよ

オプションだよね、人生におけるオプション


人間ってむずかしい

一緒に帰ってた彼と衝突したときだって避けようがなかった

明日一緒に帰る人を失わないために

向き合うしか道がなかった

でも今は向き合いたい

自分を暖かく受け入れてくれた人たちだからこそむずかしいことがあってもきちんと向き合わなければいけない

それは絶対だ

ほんとうにむずかしい

こういうとき自分を責めてしまう癖をなくしたい

しょうがないことや単なるすれ違いだったことだって多いはずだ

きちんと分けられるようになりたい

そしてもう大人なんだから、どう転ぼうがそれを受け入れる心ももっておくこと

仲直りだけがお互いにとっての正義ではないこともあるんだから


***


と、なんだか病みツイートの長文verみたいになっちゃいましたね。ごめんなさい

思うことは文章にしたくて

初めてのシャワーを浴び続けることは気持ちいい一方で、やっぱりむずかしいことがいろいろ浮かんでくるもので、

そんな自分の気持ちを整理して、冷ましたかったのです


けっこう先の自分へ

むずかしいことがこれからたくさん増えると思うけど、自分が大事だと決めたことにはきちんと向き合って下さい

今の自分より



おしまい




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