左利きによる、損得感情
「〇〇さんって、左利きなんですね!
羨ましい〜!」
幾度となく聞いたこの言葉。
別に悪い気も、いい気もしない。
両親は、わたしが幼い頃、
わたしを右利きに直そうとしたようだが治らなかったそうだ。
父は左利きの予備軍だったが、
世代が世代なので無理やり右利きに直されたらしい。
頑固なわたしの左利き。
特に、いい思いをしたことはない。
決して羨望されるような利き手じゃないのだ。
箸をもてば、
右利きの人と隣り合った時、腕がぶつかり、
ノートに文字を書けば、
書いた文字が手で隠れてまっすぐ文字が書けない。
改札を通るときは、
ついついICカードを左手で持ってしまうので、
右手に持ち替えてぎこちなくタッチする。
ちっともいい思いなんてしていない。
左利きは楽しくない。
暮らしにくいのも左利きのせいかもしれない。
生きづらいのも左利きのせいかもしれない。
左利きでよかったと思えることがあるだろうか。
今のところ、わたしの左利きは、
損が10、得が0である。
左利き羨ましい〜と言った君、どこがどういいのか是非とも教えてください。
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