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詩「不安障害の詩」

朝日が照らす、他人の不幸
手の中にある、遠い国の赤子の死
知るよしもない時間のピラミッドと残骸
通り過ぎていく幾台もの車のハンドルを握る人々の思考回路を想い浮かべる間などきっとあなたにはないのですから
せめてこの不安障害の詩を届けてやりたいとわたしは思うのです

落とさないように力を込めたり
転ばないように歯を食いしばったり
愚かさを詫びたり
何も変えられなかった、まだ戦争が起きている、どこにでも階級がある、と

いじけたり

それら全てを隠して笑ってみたり
未来は明るいと吐いてみたり
空に逃げたり
地に潜ったり

歌ってみたり
踊ってみたり

して

消えていくことの意味、価値、美しさ、尊厳、誇り、役割……

「わたしの粒子が散っていく日々を重ねて
わたしの外で花が咲けばいいと願う」

と綴る

不安障害の詩

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