見出し画像

戦略⑤ ロングストラドル・ロングストラングル

続いて似たような名前のスプレッドです。
ロングストラングルは、「ロング」は買、「ストラングル」は同じ限月内で異なった権利行使価格のCall、Putオプションを組み合わせることで得られるポジションのことです。
一方で、ロングストラドルは、「ロング」は買、「ストラドル」は同一の限月で同一の権利行使価格のCall、Putオプションを組み合わせた取引とのことです。
早速ですが、組成を見てみましょう。

1. ロングストラングル

2. ロングストラドル

見てのとおり、相場の方向性は無視です。その代わり、ガンマとベガに全振りですので、ボラティリティを伴った相場の変動を狙うスプレッドです。2つの違いは、単に権利行使価格帯の幅です。ATMに近い方(ストラドル)が価格(プレミアム)が高いのと、セータの減価が早いので、個人的にはロングストラングルの方を押します。こちらの方が、ガンマとベガの恩恵をより受けるところも一押しの理由です。

こちらのスプレッドを組むときは、IVが極端に下がってきている(BBWやHVもみます)ときです。また、イベント時も有効です。


【メリット】
①ボラティリティが大きな味方となる
②相場の上げ下げに影響されない
③仕掛けるタイミングが明白
【デメリット】
①減価が早すぎる
②プレミアムが高い

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?