見出し画像

米国株オプション

こんばんわこんにちは。
インフルだったり、耳石剥がれたりでnoteおろそかになってました。
耳石は本当に生命の危機を感じました、、、
気を付けようがありませんが、皆さんも朝起きて目が回っていたら「これだ!」っと思ってください。

さて。
今までは日経オプションでしたが、今回は米国株オプションの取引についてちょっと触れたいと思います。
なお、これから書くのは理想論(よくあるパターン)ですし、イレギュラーはつきものなので、参考までに留めてください。
また何度も言いますが、あくまでオプションは飛び道具です。Stephen Curryの3Pごとくオプション決める人もいますが、ドローダウンを減らすこと、パフォーマンスの改善程度の意味合いで用いた方が気が楽です。

1 日経オプションとの違い

教科書的なものは下のリンクをご覧下さい。
取引単位や期間など、まず制度的な基本が書かれています。

ここでは制度的なところではなく、トレードに生かせる特徴を書きたいと思います。

①日経OPと違い個別株OPが充実

日本にも個別株オプションはありますが、1週間後に権利行使を行えるだけであり、またオプションも±2%の幅しか選択肢がないため、果たして使えるかが微妙です。
一方で米国株は日経OPのように取引できますし、何より流動性もかなり高いのでミスプライスが少ないと感じました。
また、選ぶ銘柄によってはIVがかなり高いため、オプションの変動幅も大きく、オプション買で当たるとかなりでかいです。

②米国個別株OPのIVは決算前に上がる

これがかなり特徴的です。決算に向けてIVが上昇、発表当日にストンときれいに下がっているのがわかります(2③に図をはってます)。
価格へのインパクトタイミングがわかるというのはかなり大きなアドバンテージだと思っています。

③すなお

日経OPをやっていると、構成銘柄のゆがみや為替で不規則な動きで嫌になることがありますが、米国株は素直に上下すると感じています。ただ、一方向に行きやすい傾向があるので注意点でありメリット。

※日本で米国株OPの売りはサクソバンク証券しか取り扱っていなかったと記憶しています。ただ、私の米国証拠金ルールの理解がかなり浅いこと、および売りのリスクが高いこともあって、WebullでOP買いでしか参戦していません。
スプレッド戦略が狭まりますが、余計なことがなく視界がクリアになって、これはこれでいいと思っています。

2 オプション買のタイミング

基本的には以下の3つが個人的には低リスクだと思ってます。
①上昇相場での緩やかな下落(押し目)
②下落相場での緩やかな上昇(騙し)
③決算発表に向けたCALL/PUT買

①上昇相場での緩やかな下落(押し目)

米国株で最も多いパターンだと思います。
具体的なスマイルカーブを示します。

(1) 上昇相場の下落時によくあるスマイルカーブの形状。CALL側が価格低下から買われIV上昇、PUT割高感から決済されIV下落。このときPUT IVがガンガン上がるようなら大きな下落を警戒。
(2)こちらも上昇相場の下落時にみられるが、踏み上げ時の後に現れることが多い。

A 現物+Naked CALL 買(強気の押し目)

正負は原資産価格が上昇した際にプレミアムに+に働くかを示している。→は相場変動(この時は下落からの上昇)後のプレミアムへの影響を示している(以下同)。
通常の相場であれば(緩やかな下落からの上昇)、CALL建玉が決済されてCALLのIVは低下する。

押し目からの上昇の場合、現物・OPともにデルタがプラスに働きます。一方で、セータによる減価、IVは低下からプレミアム全体ではやや+となるでしょう。

踏み上げ相場のときは相場のモメンタムによるガンマとCALL買戻しによるIV上昇からベガの両方がプレミアムにプラスに働く。

一方で踏み上げ時の一時的な下げの場合は、ベガも味方になるため、かなりいい賭けだと思います。
原資産が下落したとしても、IV上昇(下落するとCALLが割安になり買われやすい)でベガを取れて、デルタとセータの損失をカバーできることが多いので、傷は浅いです。

B 現物+Naked PUT 買(ちょっと怪しい上昇時の押し目)

Put買で入るときは、現物と合わせてデルタを0にする。そうすることでIVの変動のみを利益に変えることができる。短期なのでセータは無視。

上記と異なり、PUTの場合はベガを取りに行くこととなります。
押し目が予想以上に深い場合は現物はマイナスとなりますが、PUTのデルタ・ガンマ・ベガの合わせ技で大きになリターンも狙えます。現物を売りたくないときの保険としても使えます。

②下落相場での緩やかな上昇

①の逆になります。

③決算に向けたオプション買(個別株のみ)

いつから上がるかと明確なことは言えませんが、ターゲットの会社決算日前に同業界の決算がある場合、その結果を見てから方向性を決めて買いで入っても遅くありません。
決算前にIVが下がることはあまりないので、急いで買い向かわなくても大丈夫なことが多いです。

MaketChameleonのIVチャート。決算に向けてIVが上昇していることがわかる。

一方で決算後IV低下を狙うことも考えられますが、IVがそこまで上がらないこと・株価の方向性が安定しない(デルタがとれない)ことが多いため、あまりお勧めできません。上げ下げの方向性がわかってたら現物で入りましょう。

最後に

オプションの売りがない分、できることがクリアで変な失敗がなくて、これはこれでいいと思ってます。米個別で売りで入ると破産しそう…
私個人としては米国株は中長期保有が多く、PFもバランス型なので、変にPFに加えたくないけどいい形のスマイルカーブの個別株、決算期の小遣い稼ぎ(決算失敗したときにダメージ減らせるように…)に使用しています。

おまけ:Market Chameleonについて

米株オプションのまとまったデータはお金を払わないとなかなか手に入りませんが、Market Chameleonなら無料でも必要なところは見れるので紹介させていただきます。

STOCK INFO→Summary
こちらのチャートは期間指定はできませんがIV(+ Volume)を見ることができます。

VOLATILITY→SKEW→25-Delta PUT vs Call
こちらでP/Cスプレッドを見ることでブルベアを確認できます。他銘柄と比較できるのもよいです。

VOLATILITY→SKEW→IV Smile Graph
スマイルカーブはここで確認できます。右の表で権利行使日、赤■のところで〇〇日前と比較ができます。

こちらに示した以外の情報は、Webullで確認しています(実際のGreeksやプレミアムなど)。Market Chameleonだと有料になってしまいますしね…




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?