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戦略④ フルヘッジ・シンセティック

次はフルヘッジ・シンセティックになります。
こちらも勝率が高めで、上昇下落どちらでも利益になりやすいスプレッドなので、覚えておいて損はないでしょう。
むしろ、通常の相場環境であれば、こちらのスプレッドは月2回くらい使うときがあります。使いましょう。

1. フルヘッジ・ベアシンセティック

便宜上ベガの欄の合計が-ですが、IVのゆがみ等もあるのでその通りにはなりません。
相場が上昇しそうで、Call側IVが上昇、Put側IVが低下時に仕掛ける

2. フルヘッジ・ブルシンセティック

便宜上ベガの欄が合計+でありますが、IVのゆがみ等もあるのでその通りにはなりません。
相場が下落しそうで、Call側IVが低下、Put側IVが上昇時に仕掛ける

仕掛けるタイミングは上に記したとおりです。なお、デルタは0が理想ですが(そもそも方向性がわかっていたら他のスプレッドでいい)、相場観で調整することも問題ありません。

ブルとベア間違ってない?と思われますが、スマイルカーブの特性上、通常の相場環境であれば、原資産価格が下落するとCall側IVが上がり(割安感からCall需要が増える)、Put側IVが下がる(利益確定)傾向にあります(相場上昇時は逆)。ですので、ブルシンセは下落、ベアシンセは上昇の方が利益となる確率は高いです。
逆にいかれたとしてもオプションの買が入ってますので、ある程度カバーできるため、攻守万能なスプレッドです。

組成のイメージは、図に示すようになります(フルヘッジ・ブルシンセティックを例に)。最初変な形だと感じますが、ばらばらにしてみるとスプレッドを組みやすいと思います。

【メリット】
①通常の相場であれば上下どちらに動いても利益になりやすい
②証拠金が安い

【デメリット】
①ポジション保有期間が長くなりがち
②逆方向に行き過ぎた場合は損失無限大




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