ヤマハ MONTAGEに音源を追加する

ヤマハのフラッグシップシンセサイザーMONTAGE(モンタージュ)と、その廉価モデルMODXシリーズに関するお話しです。

YAMAHA downloadablesというサイトを最近知った。

モンタージュは(というか最近のシンセ全般)は追加の音色パッチ(プリセット)や音源自体をパソコン上でダウンロードして、専用形式にフォーマットされたUSBメモリから追加できる、という事は一応知ってはいたのだが、肝心のダウンロード元がどこなのか、ついぞ発見できていなかったのである。

ネット上で調べると「追加音色が無料配布キャンペーン中!(リンク切れ)」みたいな過去キャンペーン記事や追加の仕方を説明してくれているメーカーサイトはは出るものの、「ここにあります」というURLが記事にもヤマハの製品ページにでも見当たらないのである。

確か英語で色々検索してみてなんとか見つけたのだと思うが、このサイトを知った事で、僕のMONTAGE観は一変した。

最大の驚きはヤマハ以外の会社(サードパーティ製)の音源が存在する事で、更にその中にIvory(代表的なピアノ音源の一つ)シリーズを作っているSynthogy社製のピアノ音源「AmericanGrand」がある事だった。

これは実質MONTAGE(並びに同じシンセエンジンを搭載しているMODX)でIvoryが動かせるという事ではないか。

99ドルではあるが、僕がDTMで割とメインで使っているのもほぼこれと同じと思われるIvory II American Concert Dである。何を隠そうMONTAGEのピアノの音色にどうしても満足できず(ライブ、バンドで弱い)、処分を考えるくらい悩んでいたので、有料でもここは即決で購入。

ちなみにその前に無料で提供されていたベーゼンドルファー(近年ヤマハが買収した)の音色も試したが、こちらは個人的にはNGでした。

MONTAGEに限らずヤマハのAWM系の音源は「リバーブでいい音にする(聞かせる)」という思想が強いように感じるのだが、これは生音(ほぼモノラル)が飛び交い、ナチュラルリバーブが大いに発生するライブ現場では「極力排除されるべきもの」で、そのくせリバーブを切ってしまうとリバーブ(低域がふくらむ)前提で作られているせいかスカスカペラペラな音になってしまう、というダブルバインドな状況に陥るケースが多く、ベーゼンはその最たるもののように感じた。

閑話休題。

とりあえずこの99ドルの音源は来週のリハーサルで試すのが大いに楽しみな素の音の太さ美しさです。

更に!

ヤマハシンセサイザーの名機中の名機「CS-80」と、ほぼほぼDX-7やん、という内容の「MONTAGE Expanded」、そしてチック・コリア所有のフェンダーローズを丁寧に再現した「Chick's Mark V」がいずれも「無料」かつ「素の音が太く」、「エモい」という「ライブで使える、使いたい音」をしていて、テンションが上がっています。

MONTAGEの真価はこのような「ソフト音源をネイティブとして動かす」ところにあるのかも知れません。メイン機に再昇格の予感です!





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