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当事者発!イベントまとめサイト「発達障害2.0」を要チェック[PR]

「病院には薬をもらいに行っているだけ。診療が短く、自分のことを話せているか不安…」
「自助会に行ったけど俺には合わなかった…」
「家族関係の悩みがあるんだけどどこで相談すれば…」

 発達障害の当事者には情報が足りない。それは社会生活の中で現れる「社会モデル」の障害だからかもしれない。特性によって生じる環境への不適応や2次障害、周囲からの偏見、あるいは「障害には見えない」と言われ生きづらさが理解されないなど、求める情報にたどり着くのが難しい。

 そこで立ち上がったサイトが『発達障害2.0』だ。「"あなた"が見つかるイベントへ」というコンセプトを掲げ、発達障害に関するイベントを紹介している。

 当事者間のつながりは、非常に重要だ。当事者が悩みや困りごとを共有し、共感し合ったり、実体験に基づく情報を得られれば、生きづらさは緩和する可能性がある。サイトを運営するSさんは、「当事者がリアルな場に足を運ぶことで良い方向に転じるのではないかと思います」と話す。「発達障害のイベント」と一口に言っても、内容は多種多様だ。たくさんのイベントを網羅することによって、各当事者に合ったイベントを見つけられるようにという思いが込められている。

 Sさんは仕事の傍ら、平日の夜と土日を使ってサイトを制作しているという。2019年に入ってからサイトの構想を始め、4月には公開。なお、ウェブサイトの制作経験はなかったそうだ。1から勉強しながら、限られた時間の中で公開し、運営されている“情熱のサイト”であることが特徴だ。ご自身も当事者であり、情報収集やサイト作り等については特性を活かして取り組むことができているという。なお、現在サイトをもっと進化させるべく、HTMLやCSSの書ける方を募集しているそうだ。

 機能面の特徴としては、イベント検索方法の以下の豊富さが挙げられる。

・開催地
・日時
・イベントタイプ(フリートーク、勉強会、レクリエーションなど)
・障がい特性(ASD/アスペルガー症候群、ADHD/注意欠如多動症、その他の障がい特性)
・性(性、性志向)
・年齢(学生・20才未満、大人・成人、中高年)
・主催(カフェ/バー、当時者会・任意団体・その他、就労移行支援事業所、NPO法人)

 多岐にわたる検索方法が用意されている。サイトを訪問すれば、求めるイベントにたどり着くことができるだろう。

 また、「発達障害2.0」の公式Twitterでも情報を発信している。リアルタイムの情報を求める方におすすめだ。

「2.0」とは、「発達障害とわかった後、その次に何ができるか?」というフェーズのことを指しているそうだ。「社会モデル」だからこそ、社会の中で対処していくことが求められる。当事者発の取り組みに、要注目だ。

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