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むすめの卒園文集に寄せたことば

○○へ
そつえんおめでとう。ほいくえんですごすまいにちを、とてもよくがんばっていました。
うまれたときからこれまでずっと、かぞくのみんなからたいせつにされてきました。これからしょうがくせいになり、もっといろいろなきたいをされたり、はげましをうけたりするとおもいます。
でも、○○のじんせいは○○のものです。これからもすきなことをたのしみ、いやなことをいやだといい、すなおな○○のままでせいちょうしていってください。たすけがひつようなときは、みんなをたよってください。
どんなときも、いちばんちかくでおうえんしています。パパ・ママより

むすめは私たち父母だけでなく、いろいろな大人と関わりながら成長してきた。私たちはそのことを子育てにおいて重視し、これまで多方面の関わりを継続している。親が与えられることや伝えられることは限定的だからだ。たくさんの人たちとの関わりによって、彼女は構成されている。

しかしいろいろな大人と関わることは、同時に「期待を背負う存在」になることでもある。棺桶型の人口ピラミッドになっていく日本において、大人が叶えられなかった夢を託されてしまったり、少ないつながり先として依存されてしまったり、「良い子」であることを無意識に要請されてしまったりすることは、今後たくさん起こり得るだろう。

だから「あなたの人生はあなたのものだ」と伝えておきたかった。今は少し難しいとしても、周囲の親子も目にする場で書いてみようと思った。久しぶりに手書きで文章を書いた。

もう卒園か。

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