気合いで片づけるのやめて「思い出ボックス」つくる。[PR]
片づけられないをあきらめてる。
片づけるという行為そのものが不可能ってわけじゃない。私はADHD(注意欠如・多動症)の当事者なのだが、特に衝動性が強い。片づけをやらなきゃと思っていても、仕事や趣味、料理や洗濯といった家事が優先順位の上位に入ってきて、片づけの順位がいつも浮上しない。注意欠陥も、影響してるかも。「やらなきゃ」と常に感じている状態に、ストレスを感じるようになった。あきらめた。さらには、妻には「また散らかってる…」と呆れられ5歳の娘にも「ちょっと片付けたら?」と諭される始末。
片づけ本を買っても読むことを先延ばししちゃう系の私のような人に、この本をおすすめしたい。西原三葉さんの『「ADHD」の整理収納アドバイザーが自分の体験をふまえて教える!「片づけられない……」をあきらめない!』だ。
この本は、片づけというよりもまず「生き方」や「暮らし方」に、優しく寄り添ってくれる(テクニックや“HowTo”だけでは、私は片づけをあきらめてしまう)。
私が片づけをあきらめる理由は“優先順位問題”の他にも「ものが捨てられないこと(溜めこみ症候群)」や「『いきなり一度に』と考え、ハードルを上げてしまっていること」といった理由があることを、本書を通じて自己理解した。そして心理的安全性を感じ、少し取り組んでみようかな、と思い始めている自分がいる。
“生き方が決まらないと、片づけに迷う”との指摘には、首肯せざるを得ない。はぁ。僕は、「生き方」の片づけができていないのかもしれない、と思った。
片づけを通して、ADHDの特性との向き合い方、ひいては人生について考えさせられる。
私は、片づけを気合いで解決しようという悪手を打っていた。で、あきらめて、溜め込んでいた。しかし、例えば「思い出ボックス」は、思い出であり使っていないものをしまっておき、一定の期間を置いてから捨てるという提案だ。いきなり捨てる/捨てないの二択から入るのではなく、バッファを作ってもらえれば、なるほど、厄介な「溜め込み症候群」もうまく処理できそうだ。「思い出ボックス」を作ることから始めよう。
片付けられないをあきらめるのやめた。
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