飯嶋光太郎

日記『根なし暮らし』 酒好きのフォークシンガー。思い出話しや、ほころび、詩に愚痴から…

飯嶋光太郎

日記『根なし暮らし』 酒好きのフォークシンガー。思い出話しや、ほころび、詩に愚痴から、恋に舌打ちなど、思いつくままに書かせてもらっています。

最近の記事

教訓1

もしも日本が他国に侵攻されたら、僕は家族と共に安全な外国へ逃げ出したいです。 日本の文化や歴史を、とても愛していますが、愛国心よりも家族の方がよっぽど大切です。 そもそも御国の為に死んでみたとて、何の役にもたたないだろうきゃしゃな僕は、家族を幸せにし続ける為だけに、生きのびなければいけないと考えています。 だから、国際社会には、『すぐに逃げだして、うちで新しい暮らしを築いて下さい。お手伝いします。』という手の差し伸べ方の、暮らしの安全保障を積極的にしてもらいたいです。

    • give peace a chance

      この時代に、まるで昭和の世界史を学んでいるかのようなやり方の侵略戦争が起こるとは、まさか思いもしなかった。 嫌いなネトウヨの人がよく使う言葉だが、僕はまさにおめでたい日和見パヨクだった。 もう少し国際社会というのは、過去から学び、秩序やバランスが保たれていて、良識が通用するものだと思っていた。 こんな蛮行が、今だにまかり通る事が露呈されてしまった世界は、これからどうなってしまうんだろう。 日本も、近隣諸外国から攻め込まれることが、まさかの話ではなく、僕の頭の中で一気に

      • 居酒屋『光太郎』

        居酒屋『光太郎』開店しました。 インド話しの、これからが旨みたっぷりな所だったのですが、ちょいと箸休めに。 初めて飲食店でブルースジョブをしたのは高校生の頃。最寄り駅の田端にあった居酒屋ノリの強めなレストランで、厨房で包丁を握りしめ、苛立つ青春時代の初期衝動を大根にぶつけるように、切って切って切りまくっていた。 駅近くのなかなか忙しいお店で、前菜担当だった僕は、人気メニューだった大根とホタテのパリパリサラダを、工場の流れ作業のように無心で作っていた。 母親の誕生日に作

        • インド漫遊記〜バラナシ②〜

          そんなわけで、摩訶不思議な町、インドのバラナシで、のちに僕の人生を決定的に変えた男性と出会ったのだ。 貧乏旅の道中なのだから、生活費となるホテル代と、食費は最低限に抑えた方がよい。そして、その方が旅行気分ではなく、行者の修験道にも似た崇高な行いに当時は思えていた。 もちろん単純にお金がなかっただけなのだけれど、そんなわけで毎晩、具がほぼ入っていない、しゃばしゃばした、対して美味しくもないカレーを、日本なら絶対に保健所から許可が降りないような不衛生な食堂で食べていた。 バ

          インド漫遊記〜バラナシ①〜

          バラナシというインドの町は、日本で言うなら京都の繁華街、河原町といったあたりだろうか? しかし、『古都』という言葉のイメージのもつ京都や、ローマのような品格、おもてなしなんて感覚は一切なく、古今東西様々な国から来た貧乏バックパッカーと、そんな人たちを囲うように狙う、ハイエナ化した現地民との生きるか死ぬかの戦場といった感じだ。 まさに戦場だった、何処へ行こうとインドという国は。 しかしバラナシという町は、観光地ゆえの外国人慣れをしたキャッチーな長所と、旅人仲間が大勢いるが

          インド漫遊記〜バラナシ①〜

          インド漫遊記〜プロローグ〜

          もうかれこれ15年前の思い出話しになってしまう。 せっかくなのでこのシリーズを『インド漫遊記』と名付けよう。 押し入れの奥に仕舞い込んだダンボールの中に、道中ほぼ毎日、日記を綴ったノートが爆睡しているが、起こしに行くのも面倒なので、ハイライト的に脳裏に焼きついたままの思い出話しをしようと思う。 書き始めるとインド人の悪口ばかりになるだろうけど、勘違いしないでほしい。僕は今すぐにでもインドへ旅立ちたいくらい、インド人とじゃれあいたいくらい、インドが大好きだ。 まずそのこ

          インド漫遊記〜プロローグ〜

          雪と余命宣告。

          明日は大雪だと、テレビに映る天気予報士たちが大騒ぎをしている。 仕事や、何処かへ出かける用事がある人にとってはうんざりするだろうけど、だいたい家で飼い犬のお世話と、炊事や家事をこなす主夫暮らしの僕にとっては、これだけ騒いだのだから、派手に積もるほど降ってくれよなって、期待するばかりである。 騒いだ時ほど大して積もらないなんてよくある話で、氷に滑るよりも、しらけるスベり方をするものだ。 大雪が降ると、2013年の1月15日を思い出す。いや、正確な日付まではハッキリと思い出

          雪と余命宣告。

          お酒と私。

          昨夜、旅暮らしの思い出話しをすると言って、船橋や、高円寺での出来事を思い出し、くすくす笑っては、アイツはどうしているかな?あの店はまだあるのか?なんて想いを馳せて、今夜何を書こうか、わくわくしていたにも関わらず、 今はもうミミズの生涯よりも、どうでもよくなってしまった。 今夜は、今では良好になった僕とお酒の関係性の話しをしたい。 家で一人酒を毎晩呑むようになったのは、実家を追い出されてすぐの事だった。 ブルースジョブを終えて、真夜中の2時過ぎに家へ帰って来て、時々のご

          お酒と私。

          旅と、旅暮らし。

          24歳の時に、インドへ旅へ行った。 なんとなく『旅』という言葉の持つ色気に、昔から惹かれていた。“旅とは?”なんて野暮な話しはどうでも良いのだけれど、とにかくこれこそが旅、というような経験をしてみたかった 旅人たちの聖地といえばインド。いつからかはわからないけれど、そんな風に言われているのが僕の耳にも入り、旅という言葉だけでワクワク心躍らされていた僕は、その言葉をそのまま鵜呑みにした。 インドという国に惹かれていたわけではない。ただ旅をするという事に惹かれて、僕は旅人た

          旅と、旅暮らし。

          根なし暮らし。

          疫病によって大混乱する社会なんて歴史の中の話しだと思っていたのに、収集の目処もたたないまま、すでにまる2年が過ぎた。 僕はフォークシンガー。呑み屋で唄をうたい日銭を稼いでいる。さらにお酒を提供する飲食店でブルースジョブをしている為、この疫病騒ぎで最もメディアに吊し上げられ、振り回されている暮らしをしている。 元々働かずにだらりと廃人のように暮らす事には慣れていた、むしろ好んでいたので、あまり心をすり減らしたり、苛立ったりする事もなく、 むしろ朝からお酒を呑み、だらだら近

          根なし暮らし。