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言葉の企画2019

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言葉って何だろう?企画って何だろう?半年間、考え続ける。形にしてみる。BUKATSUDO連続講座「言葉の企画」にまつわるnoteです。
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#待っていてもはじまらない

この仕事が好きだ。

会社に入ってから、コピーライターになるまでの話を綴りました。 自分の可能性を決めるのは、他人じゃなくて自分だと思う。 --------------------------------------------------------------------- この仕事が好きだ。 2012.06.04おそらく、の話。 あれは嫉妬だったんだと思う。 2008年夏。 電通のインターンシップ。 そこには書類選考、面接を突破した、 やる気に満ちた就職活動生36人が集結していた。

弱さを感じるのは、大きなものに向き合っている証拠だ。

僕が主宰をする連続講座『企画でメシを食っていく』。 開催される横浜みなとみらい。そこからの帰り道はいつも振り返ってばかり。 ああ、あそこではちがう言葉を選んだ方が良かったな、とか。受けこたえとしてあっちの方がより良かったかもしれない、とか。振り返って、充実感をかみしめながらも、流れていく電車の外の景色を見つめる。 人前に立つ。座る。そして話す。 そうするからには、過剰におどおどしている訳にはいかないし、不安はぐっとこらえて飲み込んで。そう、聞いてくれてるみなさんが心配

量産型から対話型のコピーライターになろうと決めた日。

見つけてほしいという切なる願い。 ここにこんなにがんばってるやつがいるからどうかどうか見つけてよ。 頼む、と両手を組んで祈りそうなくらいの渇いた気持ちを抱きながら二十代の中盤を過ごしていた。 以前したこんなツイート。 「量産型」という言葉が大げさではないくらいに、当時、受賞を目標にして、書きに書いていた。広告コピーのコンテスト「宣伝会議賞」、若手コピーライターの登竜門。そこに、通るとご利益のある門があるなら、くぐりたかった。 仕事が終わった後、デスクで取り組んでいた

ずっとコピーを書いてきた。でも、コピーを書いてもらったことがなかった。

よろこんでもらえたらうれしい。 こうして言葉にするとすごく当たり前でこまるけど。 僕はこのうれしさを味わいたくて仕事をしている。 こんなこともあった。 たくさん考えて、いくつもの気づきを繋ぎあわせて、未来への提案を言葉にした企画書を1枚ずつめくりながらプレゼンをしているとき。 相手の顔がすこしずつほぐれてきて、じーんと感動しているのが伝わってくると、うれしくて、うれしくて、生きててよかったなぁ…と、大げさでもなくそう思う。 最近、ある人に「阿部さんは僕にとって間違

学びの場は夢を見る

学びの場が夢見ること。 社会人になり、仕事をしていくうちに思ったことがある。瞬間的に弾ける一過性の仕事も素敵だけど、願わくば一生残るような仕事をしたい。 コピーライターとして広告の仕事をしてきたのも大きいと思う。打上げ花火のような華やかさを求められることが多かった。けれど、ほのかに心に灯りつづけるような仕事もしたい。そのためにはどうすればいいかをずっと考えていた。 2008年、会社に入社して配属されたのは、人事局。 研修や講演会を担当していたときのことを今でも覚えてい

自分のいちばんのお客さんは過去の自分だと思うから。

えらそうにしている大御所はさっさとどいてくれ。 気合だけは一丁前で、そんなことを思っていた。コピーライターとして働きはじめた、駆け出しの頃の話だ。 そして、その頃の自分と向き合う気持ちで学びの場をつくってる。 僕が好きでいつも聴いていて、そして、プロデュースを担当した映画「アイスと雨音」でも密に過ごした、アコギ ✕ ラップの二人組・MOROHAの「三文銭」という曲にこんなフレーズがある。 順番待ちにチャンスは来ない あぐらかく大御所はちゃっちゃと消えろ みんなに向け

僕はこれから「企画の地産地消」を全国に増やそうと思う。

タイミングはもう、今しかない気がする。 1、「地元」とは、その地を愛する心を指す。 2、「企画の地産地消」を増やす。 3、「お節介なよそもの」になろう。 2019年7月、この3つを意識して「地元でメシを食っていく」というイベントをはじめます。僕なりの伏線回収。あの日、あの時の出来事をむすんでいくように心に決めました。 ここまでのあらすじ2015年5月、企画を学ぶ連続講座「企画でメシを食っていく」を立ち上げました。横浜みなとみならいの「BUKATSUDO」で開催しています

やまびこみたいに返ってくるから、僕は言葉を贈りつづける。

これは2019年の話。 マスクもせずに、当たり前のように、集合できていた時の話。 ※※※ 朝4時を過ぎた頃。 金曜日の深夜、といより土曜日の早朝。スライドの1枚目から、頭の中でしゃべりながら見直す。ここはいい流れだなぁ、とか小さく笑ったりしつつ、その日に話をする資料がほぼほぼ完成する。あとはみなとみらい駅まで行く電車の中で仕上げよう、と思って短めの睡眠をとる。 今年、全12回の連続講座「企画でメシを食っていく」に加えて、もうひとつ70名が参加する「言葉の企画」という

動いてみたら、はじまった。

はじめまして。上田千尋です。 「言葉の企画」に聴講生みたいにおじゃまさせていただいた、関西の就活生です。 阿部さんをはじめとする、ここで出会ったみなさんへの感謝の気持ちをこめて、わたしも noteで伝えてみたいと思います。 ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。 とにかく、言葉の企画はすっごくキラキラした空間でした。 あそこにいた人たち、みんなかっこいい。たぶんこれからの人生で過去を振り返ったとき、この日のことを思い出すんやろうなぁって。そのくらい自分にとって刺激的で

場づくりは準備が9割。どんな場になるかは、はじまる時に決まっている。

ただの事務連絡なんかにしたくなかった。 心に火がつく、という表現があるけれど、ボワッと灯る、小さくてもたしかな火種を渡せるようなメッセージを届けたかった。人事の仕事をした後に、コピーライターになった自分なりのプライドを持って、考え尽くし、「招待状」としてメールを綴っていった。ここに記したい。 今年の5月にスタートした、連続講座「言葉の企画2019」の最初の案内だ。 ※※※ 言葉の企画生のみなさんへ 「ありがとうございます」 いきなりなのですが、 ちゃんとお礼を伝え

「伝える」と「伝わる」の境界でもがいている、いつも。

振り向いてもらいたい。 広告は基本、邪魔なものだ。街に出ればいろんな広告が視界に飛び込んでくるし、テレビ番組を見ていたら、またCMか、と思うこともあると思う。広告の仕事をしている一員として、見て良かった、と思ってもらえるものでありたい、と愛と熱を込めて仕事をしているけれど、邪魔なものだ、という前提は忘れてはいけないと思っている。 通り過ぎていく人がいる。それでも、スルーしてほしくない。スキップしてほしくない。そんな振り向いてほしいという強い気持ちが広告業界を成長させてきた

愛を伝えたいだとか

くさいことばっか考えて待っててもな〜 と思って #言葉の企画 に通い始めました。 #待っていてもはじまらない ですし! ↓これ、わたしの自己紹介スライドです。 ↓(阿部さんの赤ペン先生つき) この自己紹介にもあるように 「愛を注いで」広告つくってるつもりなんです。 わたしなりにだけども。 今まで関わってきた作品には、全部に多かれ少なかれ。 入社して一年。 色んなCMやwebムービー、ショートフィルムなんかを作ってきて、全部に愛を注ぎ続けて、ふと、思ったことがあります。