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【無料・ノーコード】ISBNコード読込→Notionへ本を登録する方法

思いつき、かつ個人的な用途で作ったものが意外と反応をいただけたので、作り方をシェアしようと思います。

■おことわり
Twitterでシェアした制作物についてはiPaaSと呼ばれる連携ツールを使っていますが、このnoteではiPaaSなし・ショートカットのみでNotionに登録できる方法を紹介します。iPaaSを使った連携についても今後シェア予定ですのでよろしくお願いいたします。

皆様のお役に立ちますように!


おことわり

・PCが必要になります
・iOSのショートカットを使用します
・書籍検索にopenDB( https://openbd.jp/ )を使用しています。
・API連携が出るため、やや構築難易度が高く感じられる恐れがあります。


はじめに

このnoteは以下を想定しています。


①どんな人がメリットを感じるか?

 Notionで読書記録や積読管理をしている人、かつ

・タイトルとか著者名を登録するのがめんどい
・書影の画像ダウンロードしてアップしたり探してくるのめんどい
・android機種ではなくiPhoneを使っている

 上記の人向けです。

  Notionについてはこちら↓
  https://www.notion.so/


②どうやってやるのか?

 iPhoneのショートカットを使います。

  ショートカットについてはこちら↓
  https://support.apple.com/ja-jp/guide/shortcuts/welcome/ios

書籍の裏側にあるISBNコードをスキャンすると書籍のタイトル・著者名・書影を取得し、Notionへ直接登録ができます。


③難しい?お金かかる?

 やり方を真似すればできるようになります(たぶん)
 無料です。


やりかた

準備するもの3つ

① Notionの読書管理用ページ
└今回は持ってる人がほとんどだと思いますのでそれをそのまま使ってもOKです。ただし紹介するユースケースと違う場合がほとんどだと思いますので適宜アレンジしてください。

今回用意したのはこちら

ビュー:ボードビュー
ステータス(積読・読書中・完了)ごとに分かれており、読んだら手動でステータスを動かす想定です。

プロパティはこんな感じ

ステータス:セレクト 積読・読書中・完了
著者名:テキスト 著者名がはいります
書影:ファイル&メディア 書影の画像がはいります

作成したデータベースをPCで、かつフルページで開くとデータベースIDを調べることができます。これは後ほど使用します。

② NotionAPIのアカウント

上記でアカウントを作成してください。

その後、『新しいインテグレーション』を押して、下記のように入力し新規作成します。

名前:管理用の名前です(Notion_integrationなど)
ロゴ:なくてもOKです。
関連ワークスペース:使っているワークスペースを選択します
機能:デフォルトのままでOKです。

すると、概要ページにいきます。

トークンは後ほどつかいます。
また、画面中ほどにインテグレーションの種類という項目がありますが、自分しか使わないので内部インテグレーションのままでOKです。


③ iPhoneのショートカットアプリ

iPhone上に見当たらない方は上記からインストールしておきましょう。


構築

先にざっくりフローを説明すると以下のようになります。

1. ISBNをスキャン
2. opneBD(https://openbd.jp/ )にデータを渡し、検索する
3. 取得したデータをNotionAPIに渡す

ショートカットを構築する

右上の『+』を押し、『アクションを追加』
『QRコードまたはバーコードをスキャン』『URLの内容を取得』を検索して選択
上図のようにセッティングできればOKです。

『URLの内容を取得』のURLの欄には以下をコピペしてください。

https://api.openbd.jp/v1/get?isbn=&pretty

その後、"="と"&"の間にカーソルを移行し、下に出てくる『QR/バーコード』を選択してください

【参考GIF】

次に『辞書の値を取得』を設置→"辞書"の部分に『URLの内容』を選択する

こちらの実機でも確認しているのですが、上記2番目の画像のように『URLの内容』が出ない場合があります。その場合は一度保存(右上の完了をタップ)してショートカット自体を再起動してください。その後出現します。

先述の内容を3つに複製します。左上のアイコンをタップして出るメニューから複製できます。

上図のように、"キー"の欄にそれぞれ以下のように入力します。

summary.title
summary.cover
summary.author

次に、上記3つの変数名を変更するのですが、なぜか非常~~~にわかりにくい操作となっていますので、次の映像を参照されながら設定してください。

【参考GIF】

ざっくり説明すると、
1. 適当なアクションを追加する
2. 『変数を選択』を押し、titleから出ている変数(『辞書の値』)をタップ→選択した変数の変数名を"タイトル"に変更。
3. 前項とどうように操作し、coverの変数名を"書影"、authorの変数名を"著者名"に変更
4. 1.で追加したアクションを削除する

この辺わかりやすい操作を知っている方おしえてください。

変数を選択する時に図のように3つの変数名が表示されていれば成功です。

ここまでくればあと一息です。とはいえここから少々骨が折れます。

『URLの内容を取得』を選択します
1つずつ解説していきます

"URL"に以下のように入力します

https://api.notion.com/v1/pages

URLの項目以下は次のように入力します

方法:POST

ヘッダ1
 キー:Authorization
 テキスト:Bearer "Notionのシークレットキー"
ヘッダ2
 キー:Content-Type
 テキスト:application/json
ヘッダ3
 キー:Notion-Version
 テキスト:2022-06-28

"Notionのシークレットキー"の部分はNotionのインテグレーションページで出たトークンに変えてください。(secret_~ではじまります)

本文を要求:POST

次のフィールド欄からは結構複雑です。

"新規フィールドを追加"→"辞書"を追加
 キー:parent
"項目"→"新規フィールドを追加"→"テキスト"
 キー:database_id
 テキスト:"使用するデータベースのデータベースID"

データベースIDはデータベースをフルページで開いたとき(PC)のURLの上記の部分です。
【確認GIF】

画面を戻し、再び"新規フィールドを追加"を押します。

"新規フィールドを追加"→"辞書"を追加
 キー:properties

properties内に4つフィールドを追加します。
 ※これがNotionのプロパティ名と対応します。


"項目"→"新規フィールドを追加"→"辞書"
 キー:名前


"項目"→"新規フィールドを追加"→"辞書"
 キー:ステータス


"項目"→"新規フィールドを追加"→"辞書"
 キー:著者名


"項目"→"新規フィールドを追加"→"辞書"
 キー:書影

各フィールドずつ解説していきます。

① 名前
"項目"→"新規フィールドを追加"→"配列"
 キー:title
  "項目"→"新規フィールドを追加"→"辞書"
   キー:text
    "項目"→"新規フィールドを追加"→"テキスト"
     キー:content
     テキスト:変数『タイトル』

② ステータス
"項目"→"新規フィールドを追加"→"辞書"
 キー:select
  "項目"→"新規フィールドを追加"→"テキスト"
    キー:name
    テキスト:積読

③ 著者名
"項目"→"新規フィールドを追加"→"配列"
 キー:rich_text
  "項目"→"新規フィールドを追加"→"辞書"→"項目"
   "新規フィールドを追加"→"テキスト"
     キー:type
     テキスト:text
   "新規フィールドを追加"→"辞書"
     キー:text
      "項目"→"新規フィールドを追加"→"テキスト"
       キー:content
       テキスト:変数『著者名』

④ 書影
"項目"→"新規フィールドを追加"→"配列"
 キー:files
  "項目"→"新規フィールドを追加"→"辞書"→"項目"
   "新規フィールドを追加"→"テキスト"
     キー:type
     テキスト:external
   "新規フィールドを追加"→"テキスト"
     キー:name
     テキスト:"ファイル名(自由OK)"
   "新規フィールドを追加"→"辞書"
     キー:external
      "項目"→"新規フィールドを追加"→"テキスト"
        キー:url
        テキスト:変数名『書影』

お疲れ様でした。

ここまで設定すると、以下の動画のようになります。

【確認GIF】

最後に動作テストをおこないます。

画面右下の『▶』を押してスキャンから動作確認を行いましょう。

上手くいった場合は、

上図のような表示があったあと、Notionに実際に追加されています。

逆にエラーが出る場合はエラーメッセージが表示されるはずです。ミスの個所を修正し、再度設定しなおします。


参考

Property values

Create a page

Rich text object


おまけ

処理のあとに上のようなif文をいれることでよりUXがよくなります。

本情報が見つかった場合→Notionへ直接リンク
本情報がない場合→見つかりませんでした😭のアラート表示


最後までご覧いただきありがとうございました!
なかなかむずかしい処理もあり骨が折れる構築だったかもしれません。
ぜひ試して感想を聞かせていただけると幸いです✨!


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