8月2日 「空き家ゼロの日」
大家さんの悩み。2012.04.26 Thursday
実家のアパートが2部屋も半年以上空いてしまっている。「築年数20年超えると、ちょっと厳しいですね…」と、担当の不動産屋のお姉さんも困り顔。
えー20年にしてはだいぶ奇麗なのに!と心でぶーぶー言いつつ、ヨーロッパでは古い物件ほど人気だと言う話を思い出す。歳月や住んだ人々の歴史が、その家を創る。
そして、その家の歴史の一部になりたいという入居希望者が絶えない。実際に、東京の中央線沿いにもそんなアパートがあるらしい。この駅に降りて、この街をふらり歩いて、「あ…ここに住もう」とひらめいてもらうには、金太郎あめみたいに
「どこを切ってみても同じ顔」みたいな家じゃかなわない。住む人の暮らしの跡そのものが、その家の誇りとなる、
そして、誰かの人生の味わい深い背景となる、そんな家になって欲しい。築20年にしては、奇麗。
でも、本当に「新しさ」や「奇麗さ」をウリにし続けるなら、20年ごとに建て替えなければならない。
歳月とともに、「年齢」や「古さ」以外のものを、
身にまとい、また身に刻んでいくには、どう育てたらいいのか。
家も、そしてまた自分も。
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