8月8日 「おばあさんの日」


平日昼間のつぶやき。  09.06.2010 12:34

平日の昼間の図書館は、ご年配の男性が多い。新聞を開いてこの世界を眺めたり、趣味の世界を深めるヒントを書に求めたり、顔に彫られたシワの間から見える瞳は、まだ少年のようだった。

平日の昼間のファミレスの窓際は、中年からご年配の女性でぎっしり。好きでもないのに群れたがる女子の習性は、思春期からいくつまで続くのだろう。隣人のゴシップのおしゃべりに熱心な姿が、少女のよう・・・とはちょっと言えない。

先日、1つ歳をとって、いよいよ「いい年」にさしかかってきました(つまり中年)。学生時代やそれ以降の少しの間は、誰も似たような時間を過ごすけれど、「いい年」になってくると、時間の個性は人それぞれに濃くなり、その人の時間が、顔や身のこなしに刻まれていくように思われます。

静けさの中で書を開き、文字と、文字を追う自分の心に耳を傾ける。会いたい人にだけに会い,その人とおしゃべりの向こうにあるものを交わす。プールの水しぶきやラベンダーの香り、言葉を持たないもの達とよく遊ぶ。家族が元気に楽しく過ごす工夫を、夕飯やお掃除やちょっとしたイタズラに込める。

また来年に備えるヒマワリ、猛暑の中の秋の風、目に見え肌で感じる以外の変化を惜しみまた慶ぶ。そんな自分の時間の個性を刻みながら、「いい年齢」を生きよう。

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