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鑑賞メモ:アルジャーノンに花束を / 森を創る民のささやき

「森を創る民のささやき」ブログでの記事(2012年8月12日)とその追記記事です。

#143 鑑賞メモ:アルジャーノンに花束を

演劇集団キャラメルボックスの2012年夏の公演、
「アルジャーノンに花束を」を鑑賞。

昨年公演した「夏への扉」同様、原作があり、過去にストーリーを知っている作品ではあるものの、キャラメルボックス特有のスピード感とエネルギッシュのある作品に演出され、すでに原作内容を知っている人でも、知らない人でも、期待を裏切らない内容となっている。

劇の内容は、非常に満足度の高いもので、あえて要望を言えば、以下の点ぐらいか。

小説等ですでにある原作を舞台で表現するのにいろいろな演出方法があろう。「夏への扉」では劇中の飼い猫を人間が演じるという意外な方法で、原作以上の面白さがあった。本作も、今回は残念ながらそういうことはなかったが、タイトルにある「アルジャーノン」というネズミを人間が演じる脚本も、今後出てくるのではないかと期待してしまう。

それにしても、
他の劇団だと、公演中、ダレたりする箇所があるもので、強弱をつけているのだろうが、
キャラメルボックスは、そういうことがなく、
毎回この劇団の作品を見ると、あっという間の2時間をすぎてしまう。
その要素は、音楽と進行のテンポ、役者の表現力ではないか、と思う。

森を創る民のささやき August 12 2012

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