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「あつまれ どうぶつの森」も「ソリューショニズム」 | 最近気になったトピックス

「ソリューショニズム」という言葉があるそうです。

簡単にいうと、上のツイートにあるように「社会の傷にはデジタルの絆創膏を貼ることくらいしかできない」と考える思想」というものです。

こんな事例が紹介されています。

たとえば公共交通システムがボロボロになっていたとしても、政府はそこに投資しようとしない。ビッグデータを使って利用客ごとにパーソナライズしたインセンティブを与え、ピーク時の利用を減らせばいいだろう、といった発想になっている。

抜本的な解決を行うにはお金も時間等もかかる課題を、ITを使って暫定処置を行う、とでも言える取り組みです。

この事例を見て、今後の物流の増加を見据えて、高速道路の物流インフラを増強する必要があるものの、高速道路等のロードプライシングを行い、ピーク時の交通量を減らし、オフピークの時間帯に誘導させ、人の行動を遷移させる、というようなことを思い出しました。

人の行動に、インセンティブ的なものを設定すると、そちらの方に導くことにつながり、人の行動をコントロールできる。そのインセンティブの手段として、一人一台持つようになったスマホ等のITが活用しやすくなりました。


今、大ヒットゲームとなった「あつまれ どうぶつの森」に、「たぬきマイレージ+のキャンペーン(ミッション)」という仕組みがあります。

プレイヤーが、指示されたミッションをクリアすると、ゲーム内に使うマイルを獲得できるインセンティブがあります。「あつまれ どうぶつの森」では、普通のクリアを目指すゲームとは違い、ゲーム内の無人島で自由に過ごすことができ、ミッションを必ず行う必要もないのですが、そのマイルほしさに、つい、ミッションを優先した行動をとってしまいます。

これも一種の「ソリューショニズム」の実例と気づきました。

無人島に着いたときに、無人島の主であるたぬきちから、まずはじめに渡されるのが、たぬきち特製「スマホ」です。そのスマホ内で、この「たぬきマイレージ」は管理されていて、無人島に来たはずなのに、一日何度もスマホのチェックを行わなければなりません。

たぬきちに、まんまとしてやられています。