見出し画像

行政書士の開業準備(退職前~開業2か月前)

おはようございます。卒サラ即独行政書士のこたみママです。

卒サラからの独立開業はバタバタです。

今回は,登録申請など開業(登録)2か月前に行った主なことを挙げてみました。

今考えるとあれもしておけばよかった,これもしておけばよかった等ありますが,備忘録としてまとめました。

書けば書くほど,反省も募ります( ;∀;)

少し長くなりますが,お付き合いいただければ幸いです。

1.卒サラ準備からの退職&登録申請

1-1 上司に報告からの人事承認

私はサラリーマン生活を10年ちょっと送ってから,行政書士として開業しました。

退職の半年以上前から上司には相談し,人事の方とも話を進めていました。

人事承認が下りたのは直前1か月前くらいでしたが,それまでに退職にあたって年金や保険関係なども会社で手続きをしておく必要があります。

国保ではなく任意継続される方などは,早め早めに書類を把握しておいた方がよいかと思います。

退職直前は,自身の福利厚生関係も何かと事務手続きがあることは間違いないです。

1-2  引継ぎ準備

退職について半年以上前から上司に相談はしていましたが,引継ぎ準備はバタバタでした。

直前に動く案件もありますし,何より「立つ鳥後を濁さず」の精神で一生懸命やりました。

退職直前に有給を使い果たすのも一つかと思いますが,私はそれはしませんでした。

もちろん有給は権利ですし,それをどうこう言う気はありません。

ただ,自分が有給を取っていれば新しい人が配置される期間も遅れるわけで,退職者の仕事を押し付けられた同僚や上司は,心中おだやかではないと思います。

その方やその方のご家族などが将来お客さんになってくれるかもしれないことを考えると,「損して得取れ」の精神も必要かと思いました。

好きで辞める人間のしわ寄せが,残った仲間にいくというのも,客観的に腑に落ちない気持ちもあり,結局有給は37日残して退職しました。

1-3 行政書士会への登録申請

私の場合は,兼業禁止だったため,退職の3日後に登録申請をしました。

申請日は2週間前頃から電話で予約しており,申請当日は予約時間ぴったりに待たずに申請することができました。

書類はそれぞれの都道府県の行政書士会からダウンロード可能です。

申請書類一式は事前に揃えて控えを取っておき,当日は訂正用に認印も持参しました。

私の本会の場合は職印は登録申請時には持参しなくてもよく,登録後の登録証交付式の際に持参して押印する運びでした。

職印は本会によってサイズなども決められているため,先走って買わない方が無難かと思います。

画像1

ちなみに,私の場合は登録申請から登録日までがおよそ2か月,そこから登録証の交付式までが1か月かかりました。

登録が済めば税務署への開業届は出せますが,登録証が交付されないと実質的に業務は受注できません。(本会への職印登録も交付式当日でした)

逆にいえば,登録さえ終われば開業届は出せますので,忘れないうちに税務署と都道府県税事務所に赴いて個人事業税にかかる開業手続きは済ませておきましょう。

2.開業2か月前までにしたこと

2-1 電話回線&ネット契約

繁忙期(引っ越しシーズン)に開業される方は,早めに工事日を予約できる段取りにしておいた方がよいと思います。

工事が早すぎてもコストがかさみますが,遅すぎて開業日に間に合わないのでは困ります。

契約先は早めに決めつつ,工事日は余裕をもって予約しておくのがベストです。

私の場合は,電話&FAXを別番号で使用かつ,WiFi環境のネットも併せてNTT経由で契約しました。

プロバイダのNTTが選定する業者に委託する形で月額5,500円程度で契約しています。

もっと安い方法があるかもしれませんが,初期工事費無料キャンペーンがあったり,電話とFAXを別回線で連番で取れるのが魅力だったため,NTTに決めました。

ただ,電話もネットも配線がとても多いです。

ネットに関しては,配線が少なく,コンセントにモデムを差すだけのようなタイプの会社もあるそうなので,今後事務所を移転することがあれば検討したいと思っています。

2-2 オフィス家具発注

先日の記事にも書きましたが,大きな家具としては

➀事務デスク

➁応接デスク

➂鍵付きキャビネット

をセットで購入。

組み立て込みで全て合わせて7万円弱でした。

こちらについても,オフィス移転時期(やはり3,4月でしょうか)に関しては混雑する可能性があるため,早めに発注して設置日を決めてしまった方がよいかと思います。

私の場合は,登録申請後の支部長による事務所調査は申請日から10日ほど経った後でした。

その時までにはある程度事務所らしく構えておく必要がありますし,早く設置してもランニングコストもかかりませんので,早め早めの準備を心掛けた方が吉だと思います。

2-3 書式集め

書式集めに関しては,業者の書式販売を利用しました・・・・


が,これに関しては買わなくてよかったかと思っています。

各許認可や民事法務のチェックシートも付いていますが,ほぼ訂正が必要なくらい精査されていません。

私の時は民事法務に関してちょうど相続法の大改正があった頃でしたが,これにはまったくもって対応していませんでした。

(よく見て買わなかった私も悪いのですが(-_-)/~~~ピシー!ピシー!)

もちろん行政書士事務所が自ら販売している書式や資料などは価値に見合った内容になっているかもしれませんが,いわゆる書式販売専門の業者から購入した私は後悔の方が大きかったです。

これについては賛否あると思いますが,例えば委任状などは連合会サイトからある程度引っ張れますし,請求書や領収書などのビジネスシーンで基本的に必要なものの類も,無料の書式サイトから使いやすいものをピックアップできます。

また,行政書士登録されてから会員限定で無料ダウンロードできる事件簿作成システムがあり,その中から自動で出力できる請求書や領収書もありますので,心配しなくて大丈夫かと思います(2020年7月現在)。

チェックシートやヒアリングシートはシートのひな型さえあれば,自分なりにいくらでも加工できますので,自分のやりたいと思っている業務だけは,正しい項目を精査した上でオリジナルを準備しておく方がよいです。

許認可に関しては行政庁のHPにもエクセル等のチェックシートもあるので,利用しやすいようにカスタムも可能です。

書式はいずれにしても自分で確認しながらなので,なるべく無料のものを利活用することで,イニシャルコストを抑えるのが賢明かと思います。

2-4 書籍の購入&読み込み

自分のやりたい業務に関しては,書籍(専門書)もある程度購入しました。

案外この出費がイタイです。実務書も1冊3000円前後しますので,

ここでかなり出費はありました。

ただ,いわゆる加除式の分厚いものについては不要かと思います。

もちろんインテリア的に購入するのはアリかもしれませんが,実際の実務でフル活用しているという話は聞いたことがありません。

実務情報は最新でないと怖い面もあるので,加除式のようなものより,その都度最先端の実務書をチェックした方がよいかと思います。

この点は,好みもあるので何ともいえませんが,少なくとも私は買わなくて何とかなっています。

3.最後に

今回は,登録申請や事務所のインフラ準備について記載しました。

長くなりましたので,次回は開業届や小規模事業者持続化補助金など,開業1か月前くらいに取り組んだ内容をアップしたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?