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簡単に燃費を改善!エンジンを甦えらせる方法

中古で低年式車を買ったり、車に長く乗っていたりすると、エンジンの振動や音が気になったり、燃費が悪くなってきたり、パワーが出なくなってきたりします。

エンジンのオーバーホールなど大事になるリスクはもちろん、そこまでではなくても、燃費の改善や振動、異音、ノッキング(カンカンと異音がして一時的にパワーが無くなってしまう現象)などが解消されれば運転時のストレスも少なくなります。

私の車は中古車だったのですが、買った直後は坂道などでのノッキングや燃費の悪さに悩まされました。

この原因と対策をご紹介できればと思います。
なお、全く改善が見られない場合や、整備中にオイルや水漏れなどを発見した場合、すみやかにディーラーや工場などで点検、整備をしてもらうことをお勧めいたします。

燃費悪化のや異音の原因

まず、経年による燃費悪化の主な原因をご紹介します。

オイルを交換していない

これは定期的に変えないと壊れます。
オイルはエンジンの血液に例えられ、摩擦の軽減や汚れの洗浄、冷却効果など色々な役目があります。
いいオイルは交換のタイミングが長かったりしますので一概には言えませんが、しっかりオイル交換することがまずは基本になります。

ピストン内部の汚れ

エンジンのピストン内部にカーボンなどの汚れが溜まると、燃焼室が煤がたまって狭くなって、それによりコンピューターの計算が狂い、空気やガスの比率がおかしくなって燃費が悪くなります。
特に直噴エンジンだと汚れが溜まりやすくなります。

電気の流れの滞り

車も古くなってくるとバッテリーはもちろんヒューズや電線、接点やプラグなども劣化していきます。
電気は見えないので難しいのですが、ここの流れを改善しないと無用なトラブルの元になります。

吸気系の汚れ

エンジンはガソリンと空気を混合して爆発させ、動力を得ることができます。
この空気の吸い込み口やセンサーなどが汚れてしまうと、正確な混合器が作れなくなってしまい、ガソリンを濃いめに混合して、当然燃費も悪くなります。

また混合気が濃くても薄くてもノッキングなどの振動が発生しやすくなってしまいます。

ガソリン供給系の汚れ

吸気系と同じように、ここが汚れると正しい比率で混合気が作れなくなってしまい、フィーリングが悪くなってしまいます。

原因に対する対策法

ここからは今までの問題に対して簡単にできる対策をご紹介したいと思います。

エンジンをしっかり回す

普段からエンジンを回していれば問題ないのですが、高級車でATだったりすると低い回転域で運転し続けることになります。

庭やベランダに弱い風しか吹かないとチリや落ち葉が溜まるように、
エンジンもしっかり回さないと煤が溜まってしまうので、それを高回転にして回す事により煤を飛ばすことを狙います。

だいたい3000から4000回転ぐらいで、しばらく走るだけです。いつもよりギアを一つから2つ落として2、3分走るだけでも続けるとかなり効果があると思います。

なるべくエンジンブレーキを使うのもいいですね。

レッドゾーンまでは回さないように、回しすぎにはご注意下さい。

エンジン添加剤を使う

上記のようにエンジンを回す時に、エンジン添加剤を使ってガソリンの供給ルートとエンジン内部の煤を落とす事を狙います。

エンジン添加剤はエンジン洗浄を謳うものをなるべく選び、上記のようにエンジンを回すと効果的だと思います。

ヒューズ周り

ヒューズ周りも長年乗っている車では劣化してきます。

そこでヒューズを外して接点回復剤をスプレーしたり、接点が白くなったものは交換したりします。

エンジン周りだけでもやると効果があると思います。

カプラーを外し接点回復剤

電装品のカプラーを外し、接点回復剤をスプレーして元に戻します。

カプラーによっては外れ難かったり、手が入らなかったりするので、無理なところはやめておきましょう。

線を切ったり、カプラーの爪を折ったりしないようにお気をつけて。

エアエレメント交換

車種で調べて純正品や互換品を買い、交換するだけです。
ここが汚れると目が詰まって空気の流れが阻害されるため、定期的に交換しましょう。
また、他の用でボンネットを開けたときに手で軽くはたいたり、エアを吹いてゴミを落とすといいと思います。

エアフロセンサー洗浄

このへんからは正しい手順を踏まないと壊れる可能性があるので、お気をつけ下さい。

これはエンジンへ吸入する空気の濃さを測るセンサーを綺麗にして、正しい測定ができるようにする作業です。

エアフローセンサーを取り外し、エアフロクリーンを吹きつけて汚れを取り、その後常温にもどすため30分ぐらい放置しながら、バッテリーのマイナスを外すか(バッテリーでリセットするとナビの設定等もリセットされます)EFIのヒューズを抜いて設定をリセットし(私はまとめてヒューズの掃除をしています)元のように組み付けます。

その後エンジンをかけて30分ぐらいで、アイドリングが安定したら終了です。

手順は多いのですが、効果はかなりあると思います。

スロットルボディ洗浄

スロットルボディはアクセルの踏み具合に対応して空気の流入を調整するパーツです。
エンジンからの吹き返しやブローバイガスの還流によってどうしても汚れてしまうので、ここをキャブクリーナーやエンジンコンディショナーで綺麗にします。

本当は一回バラして綺麗にして組み上げればいいのですが、私は面倒なので吸気ホースを外して中をクリーナーとウエスで優しく拭いて綺麗にしています。

歯ブラシなどでゴシゴシコスると、スロットルボディ内部のモリブデンコートまで取ってしまい、アイドリングが不安定になる可能性があるのでお気をつけください。

エンジンコンディショナーを吹き付ける

これについてはやらない方がいい!という意見もあります。
特に不調を感じてなければ、やらなくてもいいかと思います。

ワコーズさんやクレさんから販売されているエンジンクリーナーを、エンジンをかけた後にスロットルボディーより上流のホースを外して、回転数を上げながら30秒ぐらい吹き付けます。

走行後や、一度エンジンを暖めてからの方が、汚れが落ちやすいです。

オイルが汚れてしまう可能性があるので、オイル交換の前日ぐらいにやるといいかと思います。

プラグを外してピストンに直接吹き付ける人もいますが、自己責任でお願いします。

以上になります。

私はオイル交換の度に、この作業をしています。

車を譲り受けたときよりも約リッター2キロほど向上し(6キロ→8キロ)ノッキングもほぼなくなりました。


これでもまだまだ不調が続く場合や、満足できない場合には、
レックス施工をしてみたり、ドライアイスでバルブやピストン清掃、アイスヒューズに取りかえる、などなどマニアックな方法もあります。

あくまでも自己責任でお試しください。

では、皆様の愛車がいつまでも元気で走れるように、お祈りいたします









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