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下見の効果 〜コーチの一言〜

今は試合開催が見込めず、遠征もままならない状況。早く元の状況に戻ることを願いつつ、試合準備の中から「下見」のことを少し書いてみます。

試合会場の下見。微妙な傾斜や風の回り方を確認、といったことからトイレの場所の確認まで様々な下見があります。

実は、会場にただ行くだけでも効果があります。

初めて歩く道は長く感じます。帰りは「こんな短かったのか」と思うのですが、これは一度見ていることで無意識に情報がインプットされているからです。行きはセンサーが多方面に向いて、神経を使っているので疲れます。これが長く感じさせる。

何故神経を無意識に使うのかと言えば、不安だから。危険な場所で無くとも初めての場所では通常の状態がわからないので、安全を確認しようと本能が動きます。

また、初めての道の場合は自分が正しい方向に向かっているかを確認したいので、そのヒントになる情報にもセンサーが向かうから余計に神経に負荷がかかります。

よく知っている場所ならば通常の状態を知っているので、いまが通常状態と認識できれば危険がない事が無意識にわかります。

そして、「初めてと2回目」は「2回目と3回目」より遥かに差があります。とにかく1回見ておく事の効用は大きい。

なので帰り道は短く感じる、というわけです。

プレーに必要な情報収集をしなくとも下見に行くだけで効果アリ。それは、不安を減らし、神経の負担を抑えることに繋がるからなのです。

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