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ネタバレされたら 〜コーチの一言〜

話題のミステリー映画の前売り券。当日券1800円が1300円で買えた。500円の得です。
でも、なかなか観に行く暇がなくて、気が付くと上映の最終日。
今日はなんとしても時間を作って見に行こうと思ってランチを食べているところに、友達が話しかけてきました。
「あの話題のミステリー映画、昨日見たんだけど最後で○○が□□するんだよね。そこまでは退屈なストーリーだったけど、あのどんでん返しは凄かった!」
完全なネタバレ話。しかも、その最後のビックリを除けば退屈なことまでわかってしまった。もちろん、友達は事情を知らないから悪気はないのですが。

さて、ここであなたはこの映画を観に行きますか?

実際にこの状況になると、多くの人が観に行く。
観てもおもしろくないとわかっているのですが、お金を払って前売り券を買ったのだからもったいないという気持ちが働く。
でも、観ても観なくても払ったお金は返ってこないなら、つまらない時間を過ごすよりも他の楽しいことをしたり、有益なことをした方がいいはず。

この「もったいない」と思う気持ちをサンクコスト効果と呼びます。
心理学や経済学でも使われる言葉です。

既に遣ってしまったコストのことは忘れて、これから先にプラスになるかどうかを考えた方が合理的なのに、人間の心理はそうならない。

いま建設中の工場。ところが最近になって新技術が開発されたことでこの工場の構造は古いものになってしまい、製品は安くしか売れない。でも、途中まで作ってしまったのだからと、そのまま工場を完成させてしまうこともこれに当たります。

アスリートのトレーニングでも同じことが言えます。

あるトレーニングを続けてきたけれど、運動生理学の研究からもっと効果的なやり方がわかった。
でも、今まで続けてきたことをやめるのはもったいない気がして、古いやり方を続けてしまう。

言うまでもなく、新しいやり方を取り入れた方が良い。

自分を変えていく勇気。これが成長を加速します。

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