見出し画像

なんでわからなかったんだろう? 〜コーチの一言〜

お店で良さそうな服やカバンを見つけて、「次に来たとき買おう!」と思う。ところが次に訪れた時には売り切れだった。

こんな経験はありませんか?

そんな時「なんで見つけた時に買わなかったんだろう・・・」と悔やむ人が多いと思います。

でも冷静に振り返って見ると、見つけた時には
「今日は別の買い物で来たのだから」
「預金の残高を確認してからの方がいい」
「もしかしたら職場の近くの店でもう少し安く売ってるかもしれない」
など、無意識も含めて様々な可能性を巡った中で「買わない」と判断したのです。その時は自分にとって合理的な判断だった。

ところが、自分にとって残念な結果が出てみると、「最初からこうなると分かっていたはずなのに」と思ってしまうのです。

これを「後知恵バイアス」と呼んでいます。

大切なことを判断する時には少し時間をとって、可能性の選択肢を上げて、なぜそれを選ぶのかを意識してから決める。無意識に任せず、記憶に残る様に。これで、思わしくない結果になった時でも後悔は減ります。

少々やっかいなのは周りからの声です。
「なんでわからなかったんだ?!」
「だから言っただろう!」
「そうなると思ってたんだ」
でも、そう言っている人たちも実際にはわかっていなかった、あるいはいくつもあった可能性の中の一つだけを取り上げて「(もしその可能性に進んだ時には)こういうことになるよ」と言っていただけで、本当に見通せていた人はそうはいない。

だから、言われた時には心の中で
「ああ、後知恵バイアスね」
と思って流しておけばいいのです。

それよりも、目の前で起こった思わしくない事に対して次に何をするか。
こちらにアタマを向けることが大切です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?