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保険をかけてしまう 〜コーチの一言〜

大事な試合の前に「調子はどう?」と聞かれた時。
何気なく「実は最近膝が痛くて・・・」なんて言ってしまう。

本当に痛みがあるとしても、試合ができないほどでは無い。
それでも試合に出るのは、勝ちたいからに他なりません。
なのにどうしてネガティブなことを言ってしまうのか。
もしもその話が対戦相手に伝わったら、相手は気を強くするだけなのに。

大事な試合だからこそ、負けてしまった時に周りから責められたくない気持ちが働いてしまう。その怖さから、「○○○だから、仕方がなかったんだ」と言い訳をしたい。

これを心理学ではセルフハンディキャッピングと呼びます。

これの怖さは、言い訳の材料を出してしまったために、本当に全力が出せなくなってしまうことです。膝が痛いと話したのに、全力で走り続けていたらおかしいよな、という心理が働いてしまう。

本調子でなくても試合に出る以上はその事を話さず、負けたとしても耐えることが強いプレーヤー。

でも、その心境に至っていないプレーヤーは少なくない。むしろ多数かもしれない。
弱音が出てしまうのが人間だから。

それならば、「膝が痛い。それでも試合に出る以上は絶対勝つ。見ててくれ!」と勝利宣言してしまうのも一手。
勝つと言った以上は全力を出すしかありません。
怖い心理が働いて、つい吐いてしまった弱音。それを自ら言い訳に使えなくしてしまう。
しかも、これで勝ったらかっこいい。

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