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幽霊探知機を作る〜#1 アプローチ

はじめに

あなたは幽霊の存在を信じていますか?

まず最初に自分の立場をクリアにしておくと、私は科学を信じているので、幽霊といった存在を基本的に信じていません。しかしその存在を確認するべく探知機を作成してみたいと思います。

こちらが動画です。

幽霊を定義する

まず、探知機を作るということは、何を基準としてそこに幽霊がいるかを決めなくてはいけません。

それでは幽霊が居る時に発生する不思議な現象から探っていきます。

機械が誤作動を起こす

鉄板ですね。電子機器からノイズ音が出たり、コンピューターの電源が消えたり、電球がチカチカ点灯します。

ブラウン管テレビなら映像がいきなりノイズ画面になったりと何らかの電子機器もしくは電波に干渉するようです。

ひんやりとした冷たい空気が漂う

これも幽霊出現時の代表的な特徴ですが残念ながら、ひんやりとした空気だけでは正直エアコンと区別することができないのでこの特徴は使えません。

重たい物体が自然に浮き上がる

幽霊により鉄アレイなどの重たいものが勝手に浮き上がるというのは通常ありえません。しかし浮き上がった場合ほぼ確実に存在している事が誰にでもわかるので、これの検知は探知機としては意味が無いかなと思っています。

写真に写り込む

どうやら、幽霊によっては顔や手、足など場合によってはっきりと写真に写り込む場合もあるようです。

北米では赤外線カメラでの報告例が多いものの、紫外線の方は圧倒的に少ないためどうやら幽霊は赤外線を発している可能性が高そうです。

どんな探知機を作りたいか

正直いる・いないというはっきとした表示をしたいのですが、幽霊を検出する方法が確率されいない今、作りたい探知機は0~100%の範囲で確度を表示することにします。

検出方法を決める

前述したように特徴はあるものの、幽霊探知機として作るには基準があいまいすぎるものばかりです。

そこでまずは、信頼性の高いパーツを使い、幽霊が干渉したことが検出できるか確認します。

物理的なパーツで検出

これは抵抗という部品で、可動部品が無くほとんどの電子部品の中でも信頼性の高い、つまり壊れにくい部品です。

もちろん定格以上の電圧を掛けたりすることで壊れますが、どうやら幽霊は干渉している間だけ機器に影響を当たる場合が多いようなので、この抵抗値の変化を検出に利用することができるのではないかと考えました。

ということで金属皮膜抵抗を使い検出を試みましたが、残念ながら3日ほどの間一度も抵抗値が変化することはありませんでした。ここに幽霊がいないのかもしくは幽霊と金属皮膜抵抗と相性が悪いためかこれでは検出することができなさそうなのでこの方式は見送りとしました。

他にも、複数の水晶発振器からクロックのズレなど試してみましたが、もちろん何も発生することなくこれでは正しく回路が動いてしまっているので検出はできない。

当然といえば当然ですが、設計した回路は普通に動作しており、私の家での幽霊の存在は確認できていない状況です。

ハリウッドレベル

ここで気がついてしまったのですが、映画で描かれるレベルの幽霊(心霊現象)というのはもしかして、ハリウッドレベルの超優秀幽霊なのでそのような現象を起こすことが可能なのではないか?と考えました。

一説には幽霊といのは普遍的な存在で、至る所に存在しているハズであり、その理論で行けば当然私の家にも存在しているハズです。

しかも3日間で検出が出来ないということは、私が住んでいるような一般家庭ではそんな激しい心霊現象を起こせる幽霊ではない可能性が高いように思いました。

ここでもう一つの仮説として幽霊にもレベルがあり、それに沿って検出装置もレベル調整が必要なのではないかという可能性です。

カメラにも写ると仮定

地域によって幽霊のタイプが異なるのか定かではありませんが北米の幽霊ハンターたちは赤外線カメラを良く使ってます。たまに放射線測定器を使っている方も見かけます。

しかし自分には幽霊が赤外線を放っているというのがいまいち信じられない・・・。実体があるの・・?謎は深まるばかり。

しかし、正直ココを考え出すと多分一生完成しないので、とりあえず何かわからないし、これ以上詳しく知る気もないので、事象から検出する方式でやっていきます。

ということで赤外線カメラを用意したと言いたい所ですが、非常に高価なので最近体温計測にも利用してみたAMG8833でやってみます。

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最後に

今回のアプローチは仮説・実験・検証といったプロセス自体を楽しむ目的でやっています。

現実問題として検証は、「幽霊がその場にいる状態」で確認を行う必要がありますが、いるかいないかは正直誰にもわからないので検証することはおそらく不可能かなと考えています。

もし、この文章を読んでいる方で動作確認にご協力いただける場合はコメントいただけると幸いです。


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