オリックスが低迷している理由

今年は新型コロナウイルスが世界的に猛威を振るいました。
日本プロ野球にも大きく影響を与え、開幕が6月になったりチーム内で感染者が出て試合が中止になったりと例年とは違ったシーズンでした。
そんな中でオリックスは今年も最下位になりました。
なぜ毎年Bクラスなのか調べてみました。

オリックスはAクラスになったことあるの?

始めに課題についてはいる前にどれだけAクラスになったことがあるのかを調べてみました。

・1990年代:10回
 ・1位:2回
 ・2位:3回
 ・3位:5回

・2000年代:1回
 ・2位:1回
 ・4位:3回
 ・5位:1回
 ・6位:5回

・2010年代:1回
 ・2位:1回
 ・4位:3回
 ・5位:3回
 ・6位:3回

・2020年代:0回
 ・6位:1回

1990年~1999年の10年間は毎年Aクラス入りしていました。
しかし、2000年代に入りAクラスは2008年の1回、2010年代は2014年にの1回と20年間で2回しかAクラスにはいっていません。
近年でいえば2014年にAクラス入りを果たしてから6年連続でBクラスでした。
さらに優勝・日本一となれば1996年以来24年遠ざかっています。

参照
https://npb.jp/bis/teams/yearly_b.html

オリックスの課題

オリックスの課題を挙げると大小様々な課題が挙がってくるので
今回はその中で2つ挙げたいと思います。

得点力不足

ここ数年よく言われているのが得点力不足です。
2020年はMLBで実績十分のアダム・ジョーンズを獲得し、得点力の底上げを図りました。
ですが、コロナの影響や慣れない日本の野球に慣れるのに時間がかかり思ったような活躍ができませんでした。

過去のデータを見る限り3、4番が強打者を起用できている年はAクラスに入っています。
※シーズンを通して起用が多い選手を出しています
※1990年代は日本一になった1996年を参考にしています。

1996年
3番イチロー .356 16本 84打点
4番ニール .274 32本 111打点

2008年
3番カブレラ .302 36本 104打点
4番ローズ .277 40本 118打点

2014年
3番糸井 .331 19本 81打点
4番ペーニャ .255 32本 90打点

3番・4番が強打者で固定できているかが重要なポイントになると自分は思いました。
ここ数年Bクラスの年は3番・4番に強打者を起用できていないのが現状です。
助っ人補強して強化を図っていてもシーズン通して期待通りの活躍をしてくれていないなど様々な要因があると思います。
そんな中、やっと3番・4番に球界屈指の強打者である吉田選手が定着し始めました。

2018年 打率.321 出塁率.403 26本 86打点
2019年 打率.322 出塁率.413 29本 85打点
2020年 打率.350 出塁率.453 14本 64打点

現状、吉田選手におんぶに抱っこの状態が続いています。
今後の課題は吉田選手の前後を打つ打者を強打者で固定できるかがカギになると思います。

参照
スタメンデータベース-https://sta-men.jp
ウィキペディア(Wikipedia)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E6%AD%A3%E5%B0%9A

投手不足

ここ数年投手の課題としては投手不足が挙げられます。
山本・山岡に続く3番手以降の投手がなかなか勝てていません。
また、中継ぎ・抑えが安定していないのも低迷の要因になっています。

2014年は先発・中継ぎ・抑えが安定していたからAクラス入りすることができたと感じました。
先発
・金子 千尋 26登板 16勝5敗 191回 防1.98
・西 勇輝 24登板 12勝10敗 156回 防3.29
・ディクソン 26登板 9勝10敗 156回 防3.33
・松葉 貴大 21登板 8勝1敗 113回2/3 防2.77
・東明 大貴 26登板 5勝7敗 99回2/3 防3.79
・吉田 一将 15登板 5勝6敗 75回2/3 防3.81
中継ぎ
・佐藤 達也 67登板 6勝4敗 42ホールド 1セーブ 74回1/3 防1.09
・比嘉 幹貴 62登板 7勝1敗 20ホールド 56回2/3 防0.79
・馬原 孝浩 55登板 1勝4敗 32ホールド 50回2/3 防3.55
抑え
・平野 佳寿 62登板 1勝6敗40セーブ 60回1/3 防3.43

先発では金子投手が圧巻の活躍でした。
2番手の西投手、3番手・4番手も安定して勝っていました。
中継ぎ・抑えは圧倒的でした。
その中でも比嘉投手・佐藤投手は60試合以上登板しながら防御率が1点以下と獅子奮迅の活躍を見せてくれました。
これだけの活躍は嬉しいものの中継ぎ陣の負担はかなりのものではないかと思います。

中継ぎ・抑えが安定していない理由として特定の選手が登板過多になっているところにあると思います。
2014年以降も塚原選手や黒木選手など優秀な中継ぎ投手がいましたが登板が多かった翌年は怪我などで登板を減らしています。
登板過多の代償は大きなものになっていると感じました。
また、ここ数年抑えも安定していません。
守護神であった平野投手がメジャー移籍で抜けてから、FAで加入した増井投手も移籍1年目は好成績をマークしたもののその後は不調が続きあまり活躍できていません。
そのあとを継いだディクソン投手もいまいちな状態です。

今後、中継ぎ・抑えの救援陣の安定が重要になってくると思います。

参照
ウィキペディア(Wikipedia)2014年のオリックス・バファローズhttps://ja.wikipedia.org/wiki/2014%E5%B9%B4%E3%81%AE%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BA

今回調べてみて
1990年代のオリックスの黄金時代を築いたのはイチローの功績が多く関係してるように思いました。
もちろん、それだけが要因とは限らないですがイチローの活躍がチームに良い影響を与えていたと感じました。
近年は野手・投手ともにベテランが減り若手中心のチームなり多々経験不足なところがあるように思います。
その中でも山本投手、山岡投手、吉田選手はタイトルホルダーとして素晴らしい活躍をしています。
その他にも、昨年中川選手が交流戦首位打者を獲得したり、今年田嶋投手が自身初の規定投球回をクリアするなど
これだけでもオリックスの未来は明るいと思いました。
来年は今年よりも良い順位になることを期待して応援しようと思います。

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