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Bomb disposal

一度起こってしまったことは後戻りできない。
爆弾処理とは爆発する前に行うものだ。
しかし、爆発してしまった後も
することはあるもので。
今回の奴の爆発後もそうである。
そう、その後の話。

出張から帰った後、俺にもすることはあった。
もちろん奴が大人しくしてくれる訳もなく
奴と共に過ごした。
爆発してしまった奴を早々に処理してしまいたいのだが
スケージュール的にそうもいかなかった。

出張後、爆発した奴を抱えて行うスケジュールでの
問題は3つ。
1、革靴での仕事
2、Live
3、打ち合わせ(夜、飲みあり)
この3つはどう考えても奴を活発にする恐れがあった。

まずは1の革靴だ。
これは仕事がどうだとかではなく、この爆発を起こした
俺の足が革靴に入るのか?が問題だ。
とりあえず、無理くりに入れてみた。
靴がパンパンになって、思いっきり圧迫しているが
なんとか入ることには入った。
革を使った仕事をしている自分が、
こんなにも革に苦戦するとは思わなかった。
圧迫は凄かったがなんとかクリア。

第2の問題。
Liveだ。前から決まっていて楽しみしていた。
が、このLiveも奴と同行だ。
とりあえず、靴ではなくサンダルで行ける。
これは大きなプラスだ。
問題はLive中奴は大人しくしてくれるのかだろう。
席は決まっていて、座れるようになっていたのだが
どうも席の場所上、座ってられそうにもない。
飛んだりはできないが、とりあえず立って
奴と共にLiveを楽しみことに。
Live自体は席も最高で、とても楽しませてもらった。
しかし、俺の足のダメージは隠せなかった。

最後に打ち合わせだ。
延期も考えたが、日程上難しく、
飲みながらミーティングすることになった。
これは分かりやすい。
酒に気をつければ、なんとかなる。
足のことも相手に言って、サンダルで行けることになった。
こうして最後の問題をクリアした。
ただ、この間も奴は休むことなく攻撃を続けていた。

この間、出張から帰って4日間。
こんな時の方が予定が多い。そんな気がする。
そして、予定をこなした後
奴はついに進化を遂げることになった。
大爆発を起こしてしまった。
片方の足はコッペパンのように膨れあがり、
色も笑えるくらい変色してしまった。
今までの奴の爆発は本気ではなかったのだ。
奴の本気の爆発は凄まじいものだった。
激しい痛みがずっと続き、
朝方にくるさらに強い痛みは耐え難いものだった。

歩くどころか立つだけで激しい攻撃。
寝ていても痛い、座っていても痛い。
奴の本気はとんでもなかった。

出張の時から続けた無茶が引き金となった。
そうなのだ。
爆発した後にちゃんと処理をするべきだったのだ。
しかし起きてしまったことはどうしようもない。
もう後戻りはできない。

俺はこの奴の本気の爆発の処理に
結局4日間を要する事になった。痛みと共に。
しかも完全にとはいかず、激しい攻撃が収まるのにだ。

今回のことで奴の恐ろしさと事後処理の大切さを痛感した。
起きてしまうことはあって仕方がないとして
その後どう処理するかが大切なのだ。

そんなことを考えつつも
俺は奴と今後も付き合っていく。

Believe in the power of writing

Ambiance Maker Ko-Ta

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