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第35回 社会福祉士国家試 解説 Part 2

人体の構造と機能及び疾病

問2 国際生活機能分類(ICF)に関する記述にのうち、正しいものを1つ選べ。
国際生活機能分類(ICF:internatinal classification functioning disability and health)とは、世界保健機関(WHO)が2005年、5月に採択された指標で平たく言うと生きることの全体像を示す共通言語です。

①対象は障害のある人に限定されている。
 正答:✕ ICFは障害の有無に関わらず全ての人を対象としています。
②「社会的不利」はICFの構成要素の一つである。
 正答:✕ 社会的不利はICFが採択される前の指標として活用されていたICIDHの内容です。ICFでは社会的不利の項目はなくなりました。
③「活動」とは生活・人生場面への関わりのこである。
 正答:✕ ICFの構成要素の一つに「活動」「参加」があります。
 意味合いは似ていますが、それぞれ定義が異なりますのでしっかり覚えましょう。
活動・・・個人による課題や行為の遂行 レベル:個人   
参加・・・生活や人生場面への関わり レベル:社会    
④仕事上の仲間は「環境因子」の一つである。
 正答:〇 環境因子は物的環境、人的環境、制度的環境に分類されます。
 環境因子は阻害因子(EX:段差あり車いすで通れない等)と促進因子(バリ   アフリー等)があります。
⑤その人の住居は「個人因子」の一つである。
 正答:✕ 住居は環境因子の物的環境に分類されます。
 個人因子は年齢・性別・職業・ライフスタイルなどその人の特
 徴などのことです。

ICFの構造図

今日はここまで。ICFに関する問題は、ほぼ毎年と言っていいほど試験問題にでます。(まぁ、ICFの問題は出題しやすいんですよね(;´∀`))なのでICFの構成要素と各項目の定義を覚えると共に構造図もしっかり描けるようにしておきましょう。ご参考までに少し見にくいですが、ICFの構造図を載せておきます。ICFはWikipediaにも記載されています。又、ICIDHも、お時間があるときに調べて頂ければ幸いです。学びを深めてください。


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