マガジンのカバー画像

Horror House カンパニー

9
職を失った三浦 敦は勢いでお化け屋敷をプロデュースする会社 『Horror House カンパニー』に入社した。 そこで年齢不詳のエスタ、大男のタラハシ、気味の悪いアナ、お調子者…
運営しているクリエイター

記事一覧

Horror House カンパニー EP1

 普通じゃん。  思っていたよりも普通の建物で三浦敦は拍子抜けしていた。 「場所をメールで…

横山小寿々
4か月前
66

Horror House カンパニー EP2

 敦は社用車である黒いワンボックスカーを運転しながら、隣に座っているアナに何か話しかけよ…

横山小寿々
4か月前
50

Horror House カンパニー EP3

「いや、別に田舎じゃないと思うよ」  オレは同級生達に向かって言った。親の仕事の都合で突…

横山小寿々
3か月前
51

Horror House カンパニー EP4

 ふっ、とジェイミーが蝋燭を消し部屋が暗くなる。  ひっ! っと敦は思わず悲鳴を上げそう…

横山小寿々
3か月前
53

Horror House カンパニー EP5

 六畳ほどの狭い部屋に大人が五人ひしめき合いながら座っている。  なんなの、この状態。  …

横山小寿々
3か月前
48

Horror House カンパニー EP6

 祭の会場となる神社はすぐに見つかった。  受付の女が言った通り、神社は何かから隠れるよ…

横山小寿々
3か月前
40

Horror House カンパニー EP7

 そこからの事態は早送りのように速く、まるでホラー映画を最前列で観ているようだった。  黒装束の集団に、敦は神社の拝殿から連れ出され外に出た。奇妙な笛の音色と共に蟲人間もゆらゆらしながら移動している。さっき見た、四角くく縄を張っている場所の、横にある小屋の中に無理矢理入れられた。  最近建てたのだろうか。濃い木の香りがしている。床には藁が敷き詰められていた。そういえば、小屋の外にも、束ねた藁がたくさん置いてあった。  小屋の中央に太い丸太の棒が立っていて、黒装束の男たちは敦

Horror House カンパニー EP8

 一体何が起こっているのか敦には理解出来なかった。 「私はねぇ、ずっと許せなかったんです…

横山小寿々
3か月前
53

Horror House カンパニー Final

 ボシュ! ボシュ!   もうダメだと絶望し目を閉じた直後、頭上で音がした。湿った何かが…

横山小寿々
3か月前
61