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誰でもプレゼンの盛り上げを作れる秘密のテンプレ【伝え方の基本】

プレゼンで盛り上げるってどうやればよいの?

盛り上げるの作り方に方法ってあるの?

この記事はそんな方へ向けて書いています。

こんにちは、放送作家の村松です。
私はキャリア20年超えの放送作家として
これまで「池の水ぜんぶ抜く大作戦」「出没!アド街ック天国」「スッキリ!」
「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 路線バスで鬼ごっこ」「ハモネプ」など
多くの番組制作に携わってきました。

そして20年以上のキャリアで培った伝える技術を詰め込んだ講座を
早稲田大学エクステンションセンターで担当しています。


この記事では、20年以上にわたる「伝える仕事」のキャリアで学んだ、
あなたの伝え方を劇的に変えるための訓練方法を紹介します。

放送作家という伝えることのプロならではの視点で、
一般的に書籍などには書かれていないようなこともお話ししようと思います。
これを知れば
ビジネスシーンやプライベートで
あなたの企画やアイデア、表現したいことを
相手に伝えることができるようになります。


誰でもプレゼンの盛り上げを作れるテンプレ【伝え方の基本】


盛り上がりを作るテンプレはあるのか?


プレゼンでも文章でも

盛り上げを作ることができる人がいる一方で

なかなか自由に盛り上げを作ることができない人がいます。


その差は一体なぜ生まれるのか?


それは

盛り上がりを生み出すテンプレ

を知っているかどうかによります。


世の中には感覚的にこのテンプレを理解していて

応用できる人がいます。


逆に言えば

今はまだ盛り上がりを作るのが苦手なあなたも

このテンプレを使えば

自由に盛り上がりを生み出すことができます。


ぜひあなたも身につけて見てください。

意外と簡単です。


キーワードは1.2.3


盛り上がりというと、

最大の山場が目立つので

そこばかりに目が行きがちです。


ただし、その最大の盛り上がりは

いきなり生まれるわけではありません。


実は3つのステップを踏むことで

生み出されています。


それが1.2.3のステップです。


3が最大の盛り上がりで、

そこへ至るまでに1と2のステップがあります。


この1と2のステップは

表面的には目立たないので

ひょっとしたら気づかない可能性もあります。


そのため聞いている側は

この仕掛けがなされていることに

無自覚だったりします。


ここに気がつかないので

当然、自分がプレゼンする時に

応用することもできないのです。


1.2.3の中身とは


爆発的な盛り上がりは

3つ目のステップだけでは生み出すことはできません。


3つ目を爆発させるために

1つ目のステップから積み上げていく必要があるのです。


多少、雑な例ではありますが

一つ例文を作ってみます。


ステップ1

うちの母ちゃん、母ちゃんなんですけどね。

という発言をしたとします。


「母ちゃん」というワードがダブっている少し変な発言ですが

ここでは特に視聴者の反応は無くても構いません。

なんじゃそれ・・・

くらいの小さな違和感が残ればOKです。


ステップ2

ステップ1から少し時間が経ってから。

うちの母ちゃん、母ちゃんなんですけどね。


ステップ1とあえて同じ発言をします。

これを2回目に聞いた視聴者からは

あれ、さっきも聞いたぞ
さっきと同じだ

などという反応が出てきます。


ステップ1よりもう少しザワザワすればOKです。


ステップ1を受けてからのステップ2なので

視聴者の中には「ステップ1の貯金」があります。


だからこそ

ステップ2を聞くと

・あれ、さっきも聞いたぞ

・さっきと同じだ

という、ステップ1の時には起きなかった反応が生み出されます。


さあ、準備が整いました。

いよいよステップ3です。


ステップ3で相手を満足させる


ステップ2からさらに少し時間をおいて

いよいよステップ3=最大の山場の発動です。


うちの母ちゃん、母ちゃんなんですけどね。


これを聞いた視聴者は

どんな気分になるでしょうか。

ほら来た!
待ってました!


3つ目ともなると

もはや歓迎されそうな空気です。


これを生み出すのがステップ1からの積み上げです。

詳しく見ていきましょう。


フリ⇨繰り返し⇨山場


ステップ1〜3の役割と流れをまとめると


ステップ1=フリ

ステップ2=予想

ステップ3=山場


というメカニズムになっています。


ステップ1=フリで

ステップ3への布石を作り出します。


ステップ2=予想で

ステップ1の流れを強化することで

もしもその次、ステップ3が来たら

「来るか・・・来るか!」という予想を生み出します。


最大の見せ場を作るためには

実はここまでのセットアップが重要です。


このステップ1と2で

「次はこう来る!」という流れを生み出した上で

ステップ3を行うことで効果があります。


キーワードは○○側の準備


なぜこのテンプレが有効なのかというと

それは人間の自然な反応を使うためです。


多くの人は

ステップ2までと同じ流れが来ると

次もきっと同じになるはず・・・

という予想をしてしまうものです。


聞く側の心の中にこの

「次も同じになるはず・・・」

という準備状態を作り出すために

このテンプレが効果を発揮します。


最大の見せ場は

あなたが作り出すのと同時に

聴く側の準備もしておかねばならないのです。


ちなみに

ステップ3には2つのパターンがあります。


ステップ1と2で作っておいた

視聴者の予想の通り、

同じパターンを繰り返すと

「来たー!」という

待ってました!という気持良い盛り上がりを作るパターン。

もう1つは・・・


もう一つのステップ3


もう一つは

ステップ1と2で作っておいた

視聴者の予想を裏切るパターン。


ステップ1

うちの母ちゃん、母ちゃんなんですけどね。


ステップ2

うちの母ちゃん、母ちゃんなんですけどね。


ステップ1

うちの母ちゃん・・・父ちゃんなんですけどね。


これを聞いた視聴者は

どんな気分になるでしょうか。

さっきと違う!
父ちゃんじゃないのかよ!


予想とずれて、期待を上回る事態と遭遇した視聴者は

ここで感情が爆発します。


上手な芸人さんがやれば

爆笑が生まれる流れです。


注意点


注意点としては

次のようなイメージを持っておくことです。


ステップ1がすごく小さな山。

ステップ2が小さな山。

ステップ3が大きな山。


この3つの山のバランスが肝です。


1つ目が大きすぎて

3つ目へ向けて萎んでいくと

尻すぼみです。


2つ目が大きすぎると

3つ目が際立ちません。


徐々に少しずつ大きく育てて、

最後に大爆発!というのが理想です。


まとめ


このように「プレゼンで盛り上げるってどうやればよいの?」という問題は

テンプレを使うことで解決できます。


3つのステップを使って

あなたのプレゼンで自由自在に盛り上がりを作り出していきましょう。

最後までお読み頂きありがとうございます。
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