プロの現場

3月に卒業してから早3ヶ月が過ぎました。

もちろん卒業した私には働くという運命が待ち受けていたわけですが、ずっと商業映画の撮影に参加していました。4月に1本、5、6月に1本の計2作品の撮影を終え、言える範囲は限られていますが、初めてプロの現場に出て感じたことを軽く書いていきたいと思います。ちなみに自分は両作とも録音助手の下っ端として参加でした。

現場に出て感じたことは、

「学校で習ったことはほとんど通用しない」

です。もちろん知識がある、技術があることは良いことなんでしょうが、プロの方々の20年近くになる経験の前には私の4年間の経験なんて太刀打ちできるわけもなく、日々怒られながら現場の作法を学んでいきました。その中には、姿勢や態度、挨拶など初歩的なものもあり、自分がいかにそういったものを避けて生きてきたかを思い知らされました。そして特に大切だと感じたのが、コミュニケーション能力。常に誰かの動きを見てそのサポートをしたり、時には音が出ないようにお願いしたりとありましたが、言葉遣いのちょっとした間違いで誤解を生んだり協力してくれない可能性だってあります。そう言うものも全然できなかったので、自分が嫌になることもしばしばでした。

あと、録音部に大切なものは他にもあって、それは筋肉です。筋トレなんて中学生時代の部活からしていませんでしたので自分はガリガリでした。録音部に限らず、プロの機材は重く、量も桁違いです。そんなものを時には一人で運ぶこともあり、腰がぶっ壊れるんじゃないかと思いました。そして、1番筋肉を使うのが、ガンマイクを振ることです。あれを長芝居の時には10分静止する必要があるのですが、自分にそんな力はなく、1分で限界。マイクを10分持てるようにならないと次のステップに進めないなんて、、厳しい!

 まあ、そんなこんなで3ヶ月が過ぎ、最初に比べればかなり力がついてきたのかなと思います。7月は現場仕事がないので、筋トレと機材の知識を身につけようかと思います。

それではまた。

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