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科学がつきとめた運のいい人 著:中野信子

科学がつきとめた運のいい人 著:中野信子

「運が良かった」「運に見放された」...etc
こんな言葉を聞くことが誰にでもあるかと思う。
しかし、そもそも「運」ってなんだ?
もちろん、目に見えるものでもなく、実体として触れられるものでもない。
そんな、目に見えないものを科学的に解明したという本書にはすごく興味を惹かれた。
今後の人生の何かの参考になるかと思い、まとめてみようと思う。

著者の主張
幸運は私たちに公平に降ってくるものであり、運が良いか悪いか、というのは、目の前の運を掴めるか掴めないかの違いであり、これは科学的エビデンスをもとにした主張である。
つまり、運というものは、コントロール出来るもの、変えられるものである。
試行回数を増やすこと
チャンスに気付くこと
チャンスに飛びつくこと
これらにより、《運を掴む》機会が圧倒的に変わる。
=考え方と行動パターンにより運の良し悪しが決まる。


《運がいい人》になる3つの方法
①自分で自分を大事にすること(割れ窓理論※画像参照)
自分を大事にしている人は、周りの人からも大事に扱ってもらえる傾向が強い。
他人と良い人間関係を作っている人は、協力や競争などで、大きな成果を得る。
良い人間関係を作っておくと、脳が活性化する。
したがって、自分を大事にするという行動パターンを持っている人の方が運が良い人だと言える。
自分のことを好きでいること
自分に自信を持つこと
健康に気を使うこと
身なりを整えること

ディズニーランドがきれいな理由+「割れ窓理論」米国の犯罪学者ケリング教授+ニューヨークの犯罪防止に役立つ

②自分の運が良いと決め込むこと
運が悪いと思っている人は、自分の失敗を運のせいにする。
運が良いと思っている人は、原因を明確に出来る。
=考え方によって困難に対する対処法が異なる。
運が良いと思っている人は、成長が早く、新しい機会に恵まれ、試行回数が増え、運を掴む機会が増える。

③他人との共生を目指す
人は社会的な生物。
社会と共存していく時に新しい発見や学びを得る。
チャンスは人からやってくることが多い。
良好な人間関係を作ると、心身のバランスが取れる。
良い関係を築いている他人が幸運を持ってくることが増える。

上記から、一見、自分ではどうしようも無いと思えるものでも、自分でコントロール出来る部分を見出して、変えることは可能であり、何よりもその姿勢が運を掴むことになる。
『運』は公平に降り注いでおり、私たちは自分の意思を持って、『運』に対して主体的に関わっている。運がいいかどうかと言うのはその『運』を拾えるタイプなのかそうでないのかの違いであるということ。


おススメ度★★★★☆ 読む価値あり!


【本書を読んで】
「運の良さ」というものが、自分の選択によって掴めるということが、科学的な視点から解説されていたのはとても新鮮だった。
そもそも、目に見えないものをどう捉えている自分なのか。
その点で、本書の評価が分かれていると思うが、個人的には、目に見えないものを信じることが習慣となっているタイプだったことが幸いし、「運」は、自分の行動、選択によってコントロールできるという点がとても納得できた。
「自分は運が悪い」「自分はツイていない」という思考に陥りがちな人にこそ、この本を読んで、選択が変化していくことによって自身の「運」が変化していくことを身をもって体験してみてほしいと思う。






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