【本まとめ】しないことリスト 著:pha
しないことリスト 著:pha
世の中には『無数のしなきゃいけないこと』が溢れている。
テレビを見てもネットを見ても本屋に入っても『これをしないとやばい』と言うメッセージだらけだ。
なぜそうなっているかと言うと、
①情報が多すぎるから
②そのほうが儲かるから
情報過多な世の中、本当はしなくても良いことが多くある。
しなきゃいけないことの99%は本当は別にしなくても良い事だ。
なぜしないといけないかが自分でわからない事はやめる。
周囲に理解されなくても自分のしたいことだけをやっていこう。
①他人や世間の評価で行動を決めるのではなく、自分なりの価値観を持つ。
②他人や世間のペースに無理についていこうとせず自分のペースを守ること。
この2つのポイントを押さえた上で、
〜しないことを、自分の中で持つことが必要。
①所有しないリスト
②努力しないリスト
③自分のせいにしないリスト
④期待しないリスト
これら4つのリストを自分の尺度で作り、
しないことを明確にしていくと何かに追われる生き方から抜け出すことが出来る。
①所有しないリスト
モノをたくさん持っているのが豊かだという考え方はもうだいぶ古くなってきている。
シェアハウスに代表されるように、マイホームを持つのが夢だという、
1つの象徴的な言葉ももはや多数派ではない。
『注意資源』と言う概念がある。
人間が何かに注意を払うエネルギーのこと。
人間誰しも持っている力ではあるものの、
人間の注意資源は有限である。
という事は、たくさんのものを持つほど一つ一つの扱いがおろそかになってしまう。
モノ以外でも、知人や友人の数、記憶や体験の数でも同様。
どんどん手放そう。
②努力をしないリスト
前提として、頑張ることが無駄と言うわけではない。
気力や体力の限界を超えているのに、
「頑張らなければいけない」と思ってしまって身体や心を壊す人があまりにも多い。
「頑張るのは無条件で良いことだ」と言う精神論をまず捨てる。
頑張ることもいいけど、1番いいのは、
「頑張らないでなんとかする」」
怠け者=効率の良いやり方を考えだす
働き者=体力と精神論で解決してしまう
仕事をするために人生があるわけではない。
人生を充実させるための手段の1つが仕事であるに過ぎない。
どんどん力を抜いて楽に生きよう。
③自分のせいにしないリスト
今の社会は、何か事件を起こしたり、人とは違うことをすると、
多くの人たちが叩く、叩く、叩く、叩く。
確かに本人にも責任はあるかもしれないが、
生きていると個人ではどうしようもないことも多いはずだ。
現在うまくいってない人だって、そうなりたくてそうなってるわけじゃない。
生まれ育った環境や、本人の責任じゃない突発的なトラブルが原因で仕方なくそうなっているケースが多い。
個人を責めてもそこから何も生まれない。
何よりも個人の努力ではどうしようもないことが人生には余りにも多い。
だからといって、「全て社会のせいだ」と言うのも違う。
実際は個人の努力である程度何とかなることも多いが、
すべて社会のせいだと考えると頑張る気をなくしてしまう。
だからちょうどいいバランスなのが、
「自己責任は50%、自分ではどうしようもない事が50%」
このぐらいの考え方がちょうどいい。
《全て自分で変えないといけない、全ての責任が自分にある。》
↓
《自分自身ではどうしようもない、自己責任じゃない部分がたくさんある。》
どんどん自分の肩の荷物を降ろそう。
④期待しないリスト
人生で苦しみを感じることが多いのは、世界が自分の思うように動いてくれないから。
こうなってほしい、こんな現状はおかしい。
そんなこだわりが多いほど、苦しみが大きくなる。
だから、期待はできるだけ諦めるようにすれば、生きるのが楽になる。
一切期待するな。
一切希望を持つな。
そうではなく、
正確に現実を認識して、妄想を抑えること。
命あるものは必ず死ぬ。形あるものは全て壊れる。
一寸先は、何が起こるかわからないのがこの現実世界だ。
生活の中で少しだけ諦めや受容を取り入れると楽になる。
「こうでなくてはいけない」とか「こうなるはずがない」といった、
自分の思い込みにこだわることを少しずつやめよう。
世界は人間の期待通りに動くわけじゃない。
「まぁこれは仕方ない」、「世の中こんなもんだしな」という、
曖昧な妥協も人生には大事だ。
どんどん手放そう。
おススメ度★★★☆☆
個人的に、何かをやらなくなったり、自分のこだわりを曲げたり、捨てたりすることがとても苦手だ。そのヒントにするべく、本に向かった。
確かに情報過多な現代。そして、古き慣習を維持したがる諸先輩方。
低いレベルで群れを成す低俗な集団。挙げればキリがないが、世の中には、関わらなくてもいい、手放すべき人間関係、感情、モノに溢れているのが現実だ。
この本は、「しないこと」を36のリストに分けて解説している。
手放したいと思っているものの、最後の勇気が出ない人にとっては、
最後の一押しとして勇気になる可能性が高い。
「もっとラクに生きられる」そんな勇気が自分には欲しかった。
自分では無理していたつもりなく、無理をしていたんだと思う。
ここからはもっと、手放し、楽に生きていく。
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