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Fulham FC vs Man City(0-4)

5/11 20:30kickoff プレミアリーグ第37節

フラムは現在13位。
勝っても負けてもイベントはなく、モチベーションが少し難しいかもしれないが、シティ相手にどこまでできるかに注目したい。

シティはアーセナルに一歩リードするためには勝利が必要である。
リーグ戦残り3試合だが、全勝すれば優勝は確定する。水曜日にトッテナム戦を控えているので、フラムには余裕を持って勝ちたいところ。

フラムは5-4-1で守備を行う。
しかし、ドン引きするわけではなくミドルレンジで構え、ボールを奪うと同時に前がアクションを起こす。ロングボールとショートパスを使いながら、スピーディーにゴールを目指す。
フラムが点を取るためにはゴールまでのスピード、それとダイナミックさが必要だ。

シティはかなり流動的であるが、2-5-2-1の形でゴールを目指す。左のサイドバックのグヴァルディオルと右のウォーカーが高い位置を取り、デ・ブライネとフォーデンが9番の近くでボールを受ける。「5バックをどのように崩すか」がこの試合のテーマとなる。

私が考える5バックの崩し方は、「CBの縦のズレ」を起こすことである。5バックで構える相手には、サイドからの崩しはあまり効果的ではない。仮にサイドで1人剥がしても中には4人守備が残っている。また、スライドが遅れたとしても横に5人並んでいるので間に合う、という訳である。

最も狙うべきはど真ん中のCBの脇の2人を引き出すことである。例えば、デ・ブライネがボールを受けに落ちる時、3番の選手がマークに付いていく。すると元々3番が埋めていたポケットのスペースが空き、ハーランドやフォーデン、中盤のコバチッチが入っていく。この動きを何回も繰り返すことにより5バックは乱れ無力化する。
ただ、空いたスペースに入り込む際のタイミングや意思疎通、パスを出す側の質がとても大事になってくる。何でもかんでも動けばいい、というわけではない。

試合が始まり、立ち上がりはフラムが果敢に前に出る。シティも安易なパスミスが続いた。
シティがポゼッションに入る前に、点を取りたいところだったが点を奪えず、フラムは前半に1失点する。

実はこの1点目に、先ほどお伝えした5バックの崩し方が詰まっているので、是非見ていただきたい。
このシーン、まずはフォーデンがボールを受けに行きワンタッチで落とす。そのワンタッチだけで、相手のCBの脇が誘い出され、スペースが空いたことに注目していただきたい。その後フォーデンがポケットを取りに行き、ディフェンスが慌てて下がったところで左サイドに張っていたグヴァルディオルがカットイン。デ・ブライネとのワンツーで完璧に相手を崩し、冷静に流し込んだ。
出し手のアケーも入れて4人が絡んだ、お手本のようなゴールとなった。これを実際の試合でできるのがシティの強いところだと言えるだろう。
その後もずっとボールキープをしながら、追加点を重ねていく。

結局4点を決められ、終盤には退場者も出してしまった。
フラムとしては、前半、後半の立ち上がりは良かっただけに決定機を作ることはできず。
攻撃の際のエネルギーが足りなかったか。
もう少しカウンター狙いにして、ガン引きしても良かったのではないかと思う。
5バックの時は、相手の誘いに乗らず横一列を保つことが重要である。
また、中盤とディフェンスラインの間をコンパクトに保ち、自分たちの外側でボール回しをさせクロスボールを弾き返してカウンター。
これがシティ相手に最も効果的だったのではないかと私は考える。
個人的MVPはグヴァルディオルにする。おめでとう。守備はもちろんだが、なにより攻撃参加の質に驚かされた。

とにかく5バックを崩す、というのは今の日本代表戦を見ていただいてもわかるようにかなり難しい。それを簡単に攻略してしまうシティ。
やはり、世界最高峰のチームだと思う。

先週は投稿できず、申し訳ありませんでした。
最後まで読んでくださりありがとうございます。



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