組織開発

組織開発コンサルタント・ファシリテーターの物思い 「介入範囲」

顧客の企業が、実現したい世界観に向けて何らかの戦略を立てて、従業員を巻き込んで推進しようとする。そもそも一人では出来ない世界を作ろうと思ってヒトを集めて企業体を成しているわけだから、当然従業員を巻き込んで進めたいわけだ。

しかし、人が多くなればなるほど、なかなか経営の思惑通りに現場は動いてくれなくなり「どうしたら現場を巻き込めるでしょうか?」とご相談を頂くこととなる。

経営の想いには色々あると思う。(自分が経営者は経験したことないのですが。経営者や事業部長などの方々とお話させていただく中で)
「同じ夢、世界観見たやん、動いてよ、、」「金払ってるんだし動いてよ、、」「何回も言ってるんだから動いてよ、、」などなど。

従業員側にも想いは色々だ。「いや別に、そんなに世界観ありありと同じもの見えてると思ってまへんで、、」「金だけで動くワシらとちゃいまっせ、、」「何回も言われても、抽象的だし、熱込もってないし分かりまへんがな、、」などなど。

組織開発のコンサルタント、ファシリテーターって?

すごく簡単に言うと、上記のような相談をお客さんからもらいまして「じゃあ、経営側と従業員側の想いを、すぐに文句言い合ったりせずに、安心安全に話し合って(対話)して、お互いにとって良いところ見つけながら、やっていこうよ」みたいな意図でワークショップを開いて、その場をファシリテーションするわけです。(参加者は経営側だけの時もあれば、従業員だけの時もある)
あるいはワークショップというHOWだけでなく、組織が一丸となって頑張るために、主にコミュニケーション的な課題に対してお客さんと一緒に考えて解決策を検討します。コミュニケーションだけでなく制度面などに手を入れていかれるコンサルタントもいらっしゃいます。

※組織開発、という単語については詳しくは中村先生の「組織開発入門」という著作を確認いただきたいのですが、「組織の目的達成に向けて、何らかの意図を持って働きかけて、組織が上手く機能するようにすること」みたいに思ってもらうと良いと思います。

※ここではワタシ一個人の見解で書いてます☆

物思いって、なんなのよ?

結論めいたことをまとまりなく言いますと

もちろんお金をいただく以上、いただいた分、あるいはそれ以上の価値を返したい。価値はどう現れるか、と考えてみると例えば「働き方改革を進めるから、現場に良い時短施策出してもらって、数字として削減結果出してほしい」とか言われてたら、最終数字減ったかどうかが分かりやすいですよね。

それはそれでとても大事なんですけど、でも、一時的に対症療法的に時短施策のアドバイスしたり手伝って、時間が減っても、「これから先また困難が起きて時短しなきゃいけない状況に陥っても、みんなで協力して時短できるような組織になったか?」という観点で言うと、つまり自走できる組織に変われたか?で言うと

あんまり介入し過ぎちゃうと良くないわけです。過保護な親じゃないですけど、あんまり介入し過ぎは良くない。でも結果は出さなきゃお金もらってるし。

「いやいや、短期は時短幅、中長期は組織状態、とかで成果定義しろよ。それで済むやんけ」みたいなことは分かります。
ただまた、「その組織状態になったの?」ってことを測るのがこれまた難しい。「経営の目から見て?現場の実感として?サーベイの結果として?」

サーベイ設計と協働したり、現場実感を取るパルスサーベイ(簡易サーベイ)を使ったり、サーベイ以外にも行動面での先行指標を置いたり、お客さんによって様々な「見たい指標」「運用できる測り方」は変わります。

少し逸れましたがポイントとして

●お金を払う経営側には分かりやすい結果をお返ししたい気持ちと責任もあるし
●組織開発視点で、現場の皆さんが自走しやすいようにお手伝いするためには、あまり介入すべきではないシーンもあるし
●その中で、その時々に合わせて「程よい具合」の成果創出と介入を行なっていく。
●「成果出てるの?意味あんの?」とイジワルな感じで言われても、信念を持って、組織が良い方向に行くようにコミットしていく
●時間はかかる

みたいなことです。  

でもネガティヴな悩みというより、業務改善的に明確に数字成果定義だけして、それさえクリアすればおけ!というよりも
生き物の世話を一緒にしていくイメージもあって、面白いなーと思ってます。

※以前ご質問をもらったので、そんなワタシたちが教科書的に読んでいる書籍もご紹介させていただきまする。

学習する組織 入門
※入門で十分過ぎるくらい分かりやすい内容です。システム思考やメンタルモデルなどなど。

https://www.amazon.co.jp/dp/4862762107/ref=cm_sw_r_cp_awdb_c_vB4xBb40FB664

U理論
※言わずと知れたU理論。中土井さんが訳されていますが、氏の会社「オーセンティックワークス」の主催されるリーダーシッププログラムに行くと、実際に自らUの谷を潜って行動を変容させていく経験が得られて、とってもオススメです。
ワタシは明け透けなく言いますと「負け犬」というメンタルモデルを自覚し、あるがまま受け止めて、許して、手放せました。それからは、とっても楽ちんな気持ちとか、人に強く当たる人を見てもあんまり動じなくなりました。

https://www.amazon.co.jp/dp/4569814611/ref=cm_sw_r_cp_awdb_c_1C4xBb9061514

ダイアローグ 対話する組織
※かなり分かりやすいため組織開発の入門書な気がします。

https://www.amazon.co.jp/dp/4478005672/ref=cm_sw_r_cp_awdb_c_xG4xBb6874BD


おしゃべりな一方、筆不精ですが、がんばって色々書いていきたいと思います。反応の1つ1つが通知で届きますが、励みになりますので、どうぞよろしくお願いいたします。